求道21  2014年7月8日

山本伸一は、言葉をついだ。
「師弟だけでなく、同志も、夫婦も、兄弟も、苦楽を共にしていくなかで結合の度を増
し、精神の美しき輝きを放っていきます。
創価学会の同志愛、団結の強さの要因も、そこにあるんです。
広宣流布の活動では、正念場となるような苦しい激戦もあります。
その時に、歯を食いしばりながら、『頑張ろう!』『負けるな!』と、互いに励まし合い、勝利の旗を掲げ続けてきた同志の絆は強い。
永遠の友情が培われています。
また、友のなかには、病苦、経済苦、家庭不和など、さまざまな悩みをかかえ、苦しん
でいる人がたくさんいます。
家族や親戚からも、見放されてしまった人もいるでしょう。
私どもには、その友の悩みに耳を傾け、幸せを願い、仏法を教えていく使命があります。
事実、私たちは、そうしてきました。
時には、共に涙し、共に御書を拝し、共に祈り、粘り強く激励の対話を重ね抜いてきま
した。そのなかで、多くの方々が信心で立ち上がり、苦悩を克服してきたんです。
友を励ましてきた人は、苦悩を分かち合った分だけ、喜びも分かち合い、信心の確信も
増し、大きな功徳を実感しています。
一方、励まされた人にとって、最も苦しかった時に、同苦して自分を激励・指導してく
れた同志の存在は、無二の友であり、終生、大恩の人となっています。
人間にとって今生の最高最大の財産は、どれだけの人と苦労を共にして励まし、信心を
奮い立たせてきたかという体験なんです。
したがって、何人もの、いや、何十人、何百人もの人から、『私は、一緒に悩み、祈ってくれたあの人のことを、生涯、忘れない』『あの人がいたから、今の私の幸せがある』と言われる人になることです。
それに勝る、人間としての栄誉はありません。その人こそ、最も尊貴な人間王者です。
また、そうした個人指導によって結ばれた人間の輪が、学会の組織なんです」