求道23  2014年7月10日

日蓮大聖人は「賢きを人と云いはかなきを畜といふ」(御書一一七四p)と仰せである。
人として生き、広宣流布を進めていくうえでも、必要なのは賢明さである。ましてや「創価」とは、価値創造を意味する。
ゆえに、日々、価値的に生きるための、創意、工夫を重ねていくのが、学会員の在り方といえよう。
ここで、山本伸一は、長年、未入会であった夫が、病を契機に信心を始めたという、あ
る婦人部幹部一家の話を紹介し、一家和楽の信心について言及していった。
「信心している人が懸命に祈っていけば、未入会のご家族も、いつか、必ず信心に励む
ようになります。決して、焦る必要はありません。
家族みんなが、信心強盛であることが、いちばんいいのは当然ですが、ご主人が、ある
いは奥さんが未入会だというケースもあるでしょう。
一家のなかで、自分だけが信心し、奮闘されている方もいるでしょう。
なかには、自分が幹部で、子どもさんが一生懸命に信心していないことから、「幹部と
して恥ずかしい。皆に申し訳ない」と、何か後ろめたい思いでおられる方もいるかもしれない。
また、「幹部なのに……」と厳しい目で見ている人もいるかもしれない。
しかし、負けてはいけません! 決して恥じることはありません。全部、深い意味があるんです。
要は、子どもさんが信心に励み、幸せになれるように、強盛に祈り、日々、真剣に努力し抜いていくことが大事なんです。
むしろ、子どもさんのことで、確信を失い、元気が出なくなってしまったり、学会活動に対して遠慮がちになってしまったりすることの方が問題です。
それこそが、魔に破られてしまっていることだからです。
何があろうが、めげたり、萎縮してしまったりすることなく、大生命力をみなぎらせ、堂々と胸を張って、戦うんです。
そして、周囲の若い後継の世代を温かく励まして、全力で育成していけばいいではあり
ませんか!」