【第35回】 題目こそ勇気と智慧の源泉 (2014.9.28付 聖教新聞)
「勝ちまくれ! 仏法は勝負である」──恩師・戸田先生の師子吼が胸に響く。全てに勝とう! 広宣流布のために! 自分自身の幸福のために!
ブロックこそ広布拡大の最前線だ。模範のブロックをつくるには、どうしたらいいか。私は葛飾の総ブロック長に就いた際、皆と約し合った。
全会員が、しっかり勤行できるようにしていこう──と。
柔道にも剣道にも基本があるが、幸せになるための信心の基本は勤行にある。日々、真剣に勤行・唱題を重ねた人と、いい加減な人とでは、表面は同じように見えても、3年、5年、7年とたっていったとき、厳然たる開きが出てくるものだ。
宿業の転換といい、人間革命といっても、その一切の原動力は勤行・唱題にほかならない。
一念の力は無限である。わが最高峰を目指そう!──そう決めて祈れば、偉大な力が湧く。
日蓮大聖人は仰せである。
「深く信心を発《おこ》して日夜朝暮に又懈《おこた》らず磨くべし何様《いかよう》にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是《これ》をみがくとは云《い》うなり」(御書384㌻)
勤行の姿勢が、生き方にも表れる。力強い勤行、すがすがしい勤行、真剣な祈りを込めた勤行は諸天をも動かしていく。
私たちが毎日読誦する法華経寿量品に「一心欲見仏 不自惜身命」(一身に仏を見たてまつらんと欲して 自ら身命を惜しまず)とある。求道心に燃え、命を惜しまず、法のために──ここに信心の真髄がある。
あらゆる苦難に挑みながら、仏法を弘め、同志を守り抜く。その戦う心に仏界は輝く。
所詮は題目を唱える以外にない。仏道修行で、一番やさしい修行は唱題であり、一番難しい修行も題目を唱えることだ。
生き抜く力の源泉、勇気と知恵の源泉こそ題目なのである。