【第36回】 宝の御聖訓を前進の力に  (2014.10.6)

今、心ある多くの人が、生き方を見つめ直し、真の幸福の道を探し求めている。その根本的な答えが仏法にはある。人間革命の希望の哲理を学ぶのが、学会伝統の教学試験である。
 先日行われた「教学部初級試験」「青年部教学試験3級」では、皆、多忙な仕事や学業などの合間を縫って研鑽された。これほど尊いことはない。学び挑戦したこと自体が最高の宝だ。教えてくださった方、応援してくださった皆さんも、どうか誇りとしていただきたい。
 求道の心に大功徳が湧く。万人の仏性を開かせる励ましの心に、法華経の精神が輝く。
 大事なことは、教学試験を通して、さらに張り合いをもって精進を重ね、信心を深め、広宣流布を進めていくことである。
 世界でも教学研鑽のうねりが高まっている。インドで初級試験を受験した90歳のご婦人も2度目の挑戦であり、学ぶ意欲が一段と湧いたと語られていた。
 いよいよ11月には「教学部任用試験」を迎える。「今から」「これから」──これが本因妙の仏法だ。この心が燃えている人こそ、信心の勝利者である。
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 戸田先生は、御書を拝される際、「語句をわかろうとするよりは、御仏《みほとけ》の偉大なるご慈悲、偉大なる確信、熱烈なる大衆救護《くご》のご精神、ひたぶるな広宣流布への尊厳なる意気にふれんことをねがう」と述べられた。
 例えば、「病ある人仏になる」(御書1480㌻)との一節をかみしめ、病を宿命転換の力に転じた体験は数知れない。
 「大悪を《起》これば大善きたる」(同1300㌻)と心の底から知れば、絶体絶命の逆境に陥っても、たじろぐことはない。
 人生に勝ち、生活の上で実証をつかみ、その喜びを自然のうちに友に語っていけばいい。そして、何があろうと生涯、不退転の信心を貫いていくことだ。