小説「新・人間革命」広宣譜33 2014年 12月26日

高らかにこだまする歓喜の歌声!
軽快に鳴り響く躍動の調べ!
新しき旅立ちの誓いを込めて、全身に情熱をたぎらせ、関西の同志は熱唱した。
「大阪の日」にあたる七月十七日の夜、関西戸田記念講堂で行われた記念幹部会は、晴れやかな「学会歌の集い」となった。
幹部会は、会長・山本伸一の導師による厳粛な勤行から始まった。
万歳三唱、支部幹部への記念品贈呈などのあと、「広布に走れ」の大合唱となった。
次いで、女子部が、華やかに、はつらつと、「星は光りて」を披露した。
続いて、男子部が雄壮に「友よ起て」を力唱すると、婦人部が「今日も元気で」の快活なリズムを響かせ、壮年部は荘重に「人生の旅」を歌い上げた。
どの顔も、皆、紅潮していた。どの瞳も、皆、決意に燃え輝いていた。
ここで、大阪長の不破城泰敏が登壇した。
「皆さんも、既にご存じのことと思いますが、このたび山本先生が、私たち関西のために、歌を作ってくださいましたので、発表させていただきます」
会場を揺るがさんばかりの、大歓声と大拍手が轟いた。不破城は、拍手がやむのを待って、「関西の歌」を読み上げていった。
 
 「一、今再びの 陣列に
    君と我とは 久遠より
    誓いの友と 春の曲
    愛する関西 勇み立て
  
  二、我等の誉れ 錦州城
    常勝の空 晴ればれと
    凱歌の友の 雄叫びは
    波濤の如く 天に舞え
  
  三、ああ関西の 行進に
    諸天の旗も 色冴えて
    護りに護らん 我が友を
    いざや前進 恐れなく」
 
歌は力である。歌は希望である。