【第68回】  陰の労苦が幸福の礎に  2015-2-17

人知れぬところで努力を
人間として光っている人。その人たちに共通する点がある。それは、人知れぬ努力を重ねていることだ。また、苦労をいとわず、人のために尽くしていることだ。
創価の尊き同志は、目に見えないところで、友の幸福を祈り、どんなに悪口を言われようとも、社会の繁栄と平和に尽くし抜いてきた。だからこそ、世界を照らしゆく、今日の学会の大発展があるのだ。
『陰徳あれば陽報あり』(御書1178、1180p)である。わが青年部の皆さんは、日々、誇り高く偉大な信念の陰徳を積み、未来に偉大な陽報を輝き光らせていただきたい。
 
青春時代にうんと苦労せよ
日本を代表する経済人・松下幸之助さんはしみじみ言われた。『やっぱり、若い時の苦労は、買ってでもせな、あきまへんなぁ』と。
仕事でも、芸術でも、スポーツでも、一流の次元に到達するためには、修行の道がある。良き師、良き先輩について、無我夢中で努力するなかで、本物の力が鍛えられる。
人生は戦いである。鍛錬である。それを知った人間が勝つ。なかんずく、仏道修行は、仏の生命を鍛え上げる大道である。
何があっても、『苦楽ともに思い合せて』(1143p)題目を唱え抜き、友と励まし合い、朗らかに嵐を乗り越えゆくのだ。
 
人生の土台を今、築きゆけ
青年にとって、失敗は、全て次の勝利への出発である。ゆえに、失敗を恐れるなかれ!
挑戦しない臆病こそを恐れよ!
厳しく叱られたことも、クヨクヨしないで、前向きに自分の成長につなげればよい。
私も、戸田先生に、どれだけ叱られたことか。全部、かけがえのない訓練であった。
青春は、人生の土台作りの時だ。それは、地味であり、地道である。しかし、土台さえ盤石であれば、いくらでも大きな建物が建てられる。何事にも揺るがぬ自分になれる。学会活動の中で、究極の人間学を学びながら、人生勝利の土台を築いてくれ給え!