2015-03-08から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」大道 22 2015年3月7日

この道――それは、三カ月前の一九七八年(昭和五十三年)四月、この中部文化会館で開かれた本部幹部会で、会長の山本伸一が語った言葉であった。 あの日、伸一は師子吼した。 「われわれは、ひとたび決めたこの道――すなわち『信心の道』『一生成仏の道』『広…

小説「新・人間革命」大道 21 2015年3月6日

中部長の大田和介の話を受けて、中部本部長の田山豊隆が登壇し、「中部の歌」制作の経過を語っていった。 「先生のお話を受けて、私たちは原案を作り、手直ししていただこうと、歌詞を提出いたしました。 しかし、その歌の完成度は極めて低く、ことごとく先…

小説「新・人間革命」大道 20 2015年3月5日

七月二十七日夜、中部文化会館での記念幹部会には、中部の支部長・婦人部長らが、中部の歌「この道の歌」の発表に胸を躍らせ、頬を紅潮させながら喜々として集って来た。 場内前方には、赤、ピンク、黄などの、色とりどりのグラジオラスの花が飾られ、晴れ…

小説「新・人間革命」大道 19 2015年3月4日

中部文化会館での「中部の日」記念幹部会の前、山本伸一は東濃圏の中心者と会った。 この圏では、宗門の問題だけでなく、怨嫉問題などもあり、皆が喜んで団結しているとは、言いかねる状態であった。 伸一は、同席した中部本部長の田山豊隆に視線を向けた。 …

小説「新・人間革命」大道 18 2015年3月3日

「中部の歌」に山本伸一は筆を加えていった。 「よい歌を!」「永遠に歌い継がれる歌を!」との思いで加筆していくうちに、全く新しい歌詞になってしまった。それを、 さらに推敲し、作曲も東京で音楽の教師をしている壮年に依頼することにした。 そして、完…

小説「新・人間革命」大道 17 2015年3月2日

行こう! 友のもとへ。 今日も、励ましの対話を交わそう! 語った分だけ、希望の春風を送ることができる。幸福の種子を植えることができる。 四国指導を終えて岡山文化会館に戻った山本伸一は、翌七月二十七日午後、岡山から新幹線で名古屋へ向かった。 この…

【第69回】   第6回 悩んだ分だけ強くなれる! 2015-3-4

妙とは蘇生の羲なり 東日本大震災から4年――。 被災地にあって、わが創価の若人たちは、不屈の魂で戦い抜いてくれた。 それは、最大の試練に挑んで、「人間の力はかくも偉大なり」と、世界に示してきた誇り高き光跡である。 私は、一人一人の手を取り、高く…

【第68回】  陰の労苦が幸福の礎に  2015-2-17

人知れぬところで努力を 人間として光っている人。その人たちに共通する点がある。それは、人知れぬ努力を重ねていることだ。また、苦労をいとわず、人のために尽くしていることだ。 創価の尊き同志は、目に見えないところで、友の幸福を祈り、どんなに悪口…