【第69回】   第6回 悩んだ分だけ強くなれる! 2015-3-4

妙とは蘇生の羲なり
東日本大震災から4年――。
被災地にあって、わが創価の若人たちは、不屈の魂で戦い抜いてくれた。
それは、最大の試練に挑んで、「人間の力はかくも偉大なり」と、世界に示してきた誇り高き光跡である。
私は、一人一人の手を取り、高く掲げて、その尊き青春勝利の劇を労(ねぎら)い、讃えたい思いでいっぱいである。
御聖訓には、「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947㌻、「法華経題目抄」)と仰せである。妙法は、一切を蘇らせゆく源泉だ。
これからも、「心の復興」への若き旗頭の皆さんが、題目を根本に、蘇生の力を、郷土に、社会に漲(みなぎ)らせていっていただきたい。
 
同苦の祈りが友の希望
悩みは千差万別である。相談を受けても、十分に答えられない時もあろう。大切なことは、悩みを分かち合い、共に祈ることだ。
掛ける言葉が見つからなくとも、誠実に話を聞くだけでも力となる。信頼できる先輩を紹介して、アドバイスを求めてもよい。
そして、その人が立ち上がるまで、題目を送っていくことだ。
「同苦」の祈りが、友の希望となり、勇気となることを忘れまい。
 
苦難と戦えば仏の力が
我が恩師・戸田先生は言われた。
「大聖人の仏法は、逆境にある人が、必ず幸福になる宗教である。信心で、苦難に立ち向かえば、すごい仏の力が出る。その人こそ、本当に皆を励ますことができ、悩める人の味方になれるのだよ」と。
ゆえに、宿命との闘争を恐れてはならない。
自分自身が苦難と戦っているからこそ、苦しんでいる人の心が分かる。
朗々と妙法を唱えに唱えて、友の中へ、人間の中へ、勇んで飛び込み、励ましの声を響かせていくのだ。
「冬は必ず春となる」(同1253㌻、「妙一尼御前御消息」)との御金言を抱きしめて!