【第79回】 学会活動は日々、平和の創造 2015.8.5

 
信心は生命を根底から変革
 
仏法は、人の心も、また社会の精神性も、深く鋭く映し出す英知の鏡である。
日蓮大聖人は、その明鏡に照らして、時代の混迷の元凶は人間の生命に巣くう「貪瞋癡(とんじんち)」の三毒にあり、「戦争は瞋り(怒り)から起こる」(御書1064㌻、趣意、「曾谷殿御返事」)と喝破(かっぱ)されている。
「貪瞋癡」の生命を根底から変革する力が、我らの信心である。命の奥底(おうてい)から泉を湧き立たせて、三毒の炎を消していくのだ。
この生命尊厳の大哲理を学び、語ろう!
自他共の生命を変える智慧が、ここにある。学会活動は、日々、偉大な平和の創造なのだ。
 
座談会は心を結ぶ広場
 
戸田城聖先生は、戦後の混乱の世にあって、座談会から学会の再建を始められた。
一人の悩める友を励まし、幸福へと蘇生させる。この最も地道な対話を、希望の武器として、渦巻く暴力の魔性に挑んだのだ。
戦後2年目の夏に、私が入信した起点も、戸田先生が出席された座談会であった。
恩師は、、「青年が座談会に飛び込み、若き力で広宣流布の組織を盛り上げるのだ」と叫ばれた。心と心を結ぶ少人数の座談で築き上げた民衆の連帯こそが、平和の土台となることを確信されたい。
 
足元から歓喜と和楽の波を
 
人間社会は複雑で、矛盾や対立が絶えない。
その不幸な流転に負けずに、万人の幸福と平和の道を、いかにして切り開いていくか。
日蓮仏法には、人類の根本的な宿命転換の方途が厳然と示されている。それは、常楽我浄と所願満足への明確なる軌道である。
被爆終戦70年の今、広島、長崎、沖縄をはじめ日本全国、さらに世界各地で、創価の青年が平和運動の旗手となり、歌声も高らかに、新たなスクラムを広げてくれている。
立正安国論」には、「汝(なんじ)須(すべから)く一身の安堵(あんど)を思わば先(ま)ず四表の静謐(せいひつ)を?(いの)らん者か」(同31㌻)と仰せである。
今日も、世界平和を祈り、自らの足元から、歓喜と和楽の波を創り起こしてくれ給え!