【第7回】  歓喜の春へ! 全てを味方に (2015.3.1)

3月は「青年が立つ月」「師弟誓願の月」だ。
烈々たる師子吼(ししく)で邪論を打ち破った小樽問答の際、戸田先生は教えてくださった。
「敵が攻めかかってきたが、それで守備に回らないで、逆に攻撃に回って、先手、先手と攻めたから、非常に楽に勝てた。攻めることが肝心なのだ」
正義が負ける社会は不幸だ。勝ってこそ正義である。
日蓮大聖人は、言論戦に挑む門下に、こう仰せである。
「今まで生きて有りつるは此(こ)の事にあはん為なりけり、此れこそ宇治川を渡(わた)せし所よ・是(これ)こそ勢多(せた)を渡せし所よ・名を揚(あぐ)るか名をくだすかなり」(御書1451㌻、「弥三郎殿御返事」)
どんな人にも臆(おく)さず、堂々と正義と真実を語るのだ。
勝敗の分かれ目の時こそ題目だ。仏菩薩も、梵天・帝釈も、わが身に「入其身(にゅうごしん=其(そ)の身に入(い)る)」させるのだ。
信心が強ければ、周囲が自分の幸福の力になる。善の味方になる。
異体同心の団結も固く、功徳満開の大歓喜の春へ、明るく、楽しく、にぎやかに進んでまいりたい。
 
大山も一つの塵(ちり)から成る。
大海も一滴の露から始まる。
大聖人は門下に仰せである。
「一を重ぬれば二となり・二を重ぬれば三・乃至(ないし)十・百・千・万・億・阿僧祗(あそうぎ)の母は唯・一なるべし」(同1237㌻、「妙密上人御消息」)
一人から始まる。一人を大切にすることが、社会を変え、やがて世界を変えていく。そして世代を超え、永遠の平和を実現する道が、広宣流布である。
勇気の一人は、金剛不壊(ふえ)と輝く。来世も必ず、太陽の心をもって生まれてこられる。
愛する地域に一つまた一つ、未来を照らす希望の種、勝利の種、幸福の種を蒔(ま)いていこう!