【第18回】一人を大切に 感激の集いを (2015.6.5)

 
鹿児島県・口永良部(くちのえらぶ)島の噴火で避難された皆様方に、心からお見舞いを申し上げます。皆様のご無事とご健康、そして一日も早く安穏な生活を取り戻せますよう、懸命に祈っております。
 
いよいよ、平和の太陽が輝く婦人部の記念月間が始まる。全国の津々浦々でグループ単位の総会が開催される。日頃の感謝を込めて、大成功を皆で祈ろう。
心通う少人数の集いを大事にする。これが学会の伝統だ。
牧口先生は座談会となれば、自分が真っ先に行かれた。1人が来ると、その1人とじっくり語り合う。2人目が来れば2人と、3人来れば3人と語り合う。そうやって懇切丁寧に希望の人間学を話していかれた。
戸田先生も、よく言われた。
「ただ一人でもいい。その一人の人に全力で法を説き、体験を語り、広布のこと、人生のことを心から話し合っていけばよいのだ」
出会いを結ぶ一人一人が、感激し合って帰る。「来てよかった」「元気になった」「本当に楽しかった」と喜び合える、励ましの集いこそが、仏法の会座(えざ)なのである。
法華経に「当起遠迎(とうきおんごう)、当如敬仏(とうにょきょうぶつ)」(当(まさ)に起(た)って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)とある。法を求める人を、仏様を迎える心で最大に尊敬し大切にすることだ。
 
悩みのない人生などありえない。栄華を極めても「夢の中のさか(栄)へ・まぼろしの・たのしみ」(御書386㌻、「主師親御書」)であると、日蓮大聖人は仰せだ。
幸福は、いかなる試練があろうとも、決して負けない心に光る。その心を磨くのが、仏道修行である。
信仰を持(たも)った人間が、どれほど強く尊いか。自らが苦難に打ち勝つ姿を通して、悩める友に勇気と希望を贈っていける。今世の使命を果たし切るまで、共に祈り、語り、進み抜こう!