【第81回】 確信と情熱を胸に進もう (2015.9.2)

最高峰の思想を学べ
どうすれば、人は幸福になれるのか。世界を平和にできるのか――これが、人生の根本命題であり、人類の永遠の課題である。
仏法には、その究極の指標が示されている。ゆえに青年ならば、求めて研鑽(けんさん)すべきである。
戸田城聖先生は言われた。
「最も高き思想から学べ! 御書を拝していけば、あとのことは、全部、分かってくるものだ」
高い山の頂に登れば、すべてを見下ろしていける。遠くまで見わたせる。
日蓮大聖人の仏法を深く学び、行ずれば、大きく境涯を開き、自分に勝ち、社会で勝つ「賢者の道」を歩むことができるのだ。
 
御文を声に出して拝しゆけ
御書を拝せば聡明になる。心が美しくなる。
その一文字一文字は、大聖人の師子吼(ししく)であられる。無限の勇気と慈悲が込められている。
毎日、一文でも、一節でもいい。声に出して拝読し、生命に刻みつけていくことだ。そして、「我もいたし人をも教化候へ」(御書1361㌻、「諸法実相抄」)と仰せのごとく実践していくことだ。
私も青年部時代の激闘の中で、日々、御書を開き、日記などにも要文(ようもん)を抜き書きした。
御書には、魂の滋養が満ちている。
御聖訓を若き心肝に染め、人格も知性も、本物に鍛え上げていただきたい。
 
学んだ歓喜を語り広げよう
恩師は、教学の姿勢について、「求道の心で大聖人の御精神に触れ、感動していくことだ。そうすれば、昔、習ったことを思い出すように、生命で会得していける」と教えられた。
この秋、青年部教学試験1級、また任用試験が行われる。教える側も、教わる側も、希望に燃えて、行学の二道に励んでいこう!
たとえ初めは分からなくても、真剣に学んでいけば、「ああ、そうだったのか!」と必ず納得できる。心に大きな歓喜が漲(みなぎ)る。「法自(おのずか)ら弘まらず人・法を弘むる故に人法(にんぽう)ともに尊し」(同856㌻、「百六箇抄」)である。
学んだ喜びを、勇んで語り、広げよう!