【第83回】 地域、社会の希望の柱に      (2015.10.7)

スピードに人間性が光る
戦いは「スピード」と「確実性」で決まる。学会は、この早さと真心で勝ってきた。
友への激励も、時を失してはならない。迅速に声をかけ、手を打っていくのだ。そこに、リーダーの人間性が光る。
もちろん、慌てて雑になってはならない。一人一人に、誠心誠意、接していくことだ。それができるリーダーでありたい。「軍《いくさ》には大将軍を魂とす」(御書 1219㌻)である。
リーダーの真剣と献身から、新たな大回転が始まる。どうすれば、やりがいをもって友が活動できるか、常に心を砕くことだ。打てば響く反応を忘れず、元気な声で、どんどん励ましを送ってくれ給え。
 
今いるところを寂光土に
地域に根差していくことが大事である。
地域に根を張らない人生は、儚くわびしい。
御義口伝には「今《いま》日蓮等《ら》の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野皆寂光土なり」(同781㌻)と仰せである。
今いるところを「寂光土」に輝かせていく究極の力が妙法である。
愚痴や文句からは、価値は生まれない。
自分の地域を「よきところ・よきところ」(同1183㌻)と讃え、感謝していくなかに、福運が増し、自他共の幸福の地盤が広がる。
 
最後に勝つ負けじ魂を
誰人にも、思いがけない試練が競い起こる。
そこで負けない土台を築くために、青年部時代の訓練がある。創価班、牙城会、白蓮グループ等の薫陶を受けた人は強い。
戸田先生は、私に贈ってくださった。
「勝ち負けは 人の生命《いのち》の 常なれど
      最後の勝《かち》をば 仏にぞ祈らむ」
濁世では、ずる賢く要領のいい人間が、一時、もてはやされることがあるかもしれない。
しかし、最後に勝つのは、真面目で粘り強く努力を貫く人である。否、誠実の人が断じて勝たねばならない。
そうした世の中を創るために、我らの広宣流布があることを忘れまい。