【第28回】 慈愛と励ましの光は三世に (2015.9.20)

秋の彼岸に当たり、私も、亡くなられたご家族の方々、そして広宣流布に連なる全ての方々の先祖代々の追善回向を懇(ねんご)ろに行い、三世永遠にわたる安穏と福徳を、心から祈念させていただいている。
題目の光は全宇宙に届く。慈愛と励ましの祈りは、友の生命を大いなる希望で照らす。
日蓮大聖人は、幼くして父を亡くした南条時光に心を尽くして激励された。
お腹がすいて食べ物を求め、のどが乾いて水を求め、恋しい人に会いたいと思うように、御本尊を信じて信心をするのですよと分かりやすく教えられている(御書1558㌻、趣意、「上野殿御返事」)。
さらに、「とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず・信心をすすめ給いて過去の父母等をすく(救)わせ給へ」(同1557㌻、「上野殿御返事」)と力強く仰せである。
妙法を唱えれば、生老病死を悠然と乗り越えられる。常楽我浄の薫風(くんぷう)を必ず故人にも広げていけるのだ。
創価家族と共に、広布のために生き抜く。これこそが、亡き人への最高の追善となることを深く確信していただきたい。
 
いついかなる時も、戦う心を失わない人は強い。負けない。若々しい。大聖人が「賢者はよろこび愚者は退く」(同1091㌻、「兵衛志殿御返事」)と仰せの通りだ。
ゆえに「歓喜の中の大歓喜」の題目を忘れず、新時代のリーダーは、師弟不二で生き生きと一歩前進の名指揮を執るのだ。
全てが一生成仏のため、広宣流布のため、立正安国のためである。大きく動き、大きく仏縁を広げて、皆が大きく功徳を受け切っていただきたい。
いよいよ創立85周年の秋だ。わが人生の勝利劇を飾るのだ。一にも二にも団結して、一切の魔を打ち破っていくことだ。皆が頑健(がんけん)で、仏の智慧と力を、思う存分、発揮していけるよう、私は毎日、題目を送っている。