【第30回】 人をつくれ 人を伸ばせ  (2015.10.10)

人材を育てる人が、真の人材である。
戸田先生は支部長に対して「絶えず人物を見つけ、育てることに心を砕いてもらいたい」とよく言われていた。
自分が率先して力を発揮するとともに、どれだけの人を見いだし、育て、広宣流布へ向かわせることができるか。ここに、未来を開く鍵がある。
わが支部、地区、ブロックから新しい人材を誕生させよう。
リーダーが最前線に飛び込んで悩みに耳を傾ける。一緒に広布へ歩き、心から励ます。それがどんなにうれしいか。地道な激励こそ人材育成の力である。
教学部任用試験も、仏法の偉大さを深く知る絶好の機会だ。
垣根なく、ありのままに、創価の真実を語れば、全部が仏縁となる。深き祈りがあれば、自分が今いるその場所から、新たな波動を起こしていけるのだ。
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日蓮大聖人は、「人のために灯《ひ》をともせば、自分の前も明るくなる」(御書1598㌻、通解)と教えておられる。
悩める友に寄り添い続け、同苦し、共に一歩を踏み出していく。これが菩薩の生き方だ。
「煩悩即菩提」である。悩みが全て幸福のエネルギーになる。自他共に未来を照らす光となる。
激動の時代だ。思いがけない苦難に直面することもあろう。それに耐え、題目を唱え抜いて、粘り強く乗り切っていくのだ。必ず乗り切れるからこそ、現れきた試練である。後になれば何でもないものだ。
戸田先生の力強い言葉が、今も、胸に響く。
「妙法を唱えている人は、長い人生のうえから見れば、全てが変毒為薬される。ゆえに何も心配しないで、信心強盛に生き抜け!」
一日の命は全宇宙の財宝より尊い。そう仏法は説いている。
一日一日が真剣勝負だ。
一日一日が勇猛精進だ。
黄金の日々を共に飾ろう!