【第95回】 成長と向上の青春たれ(2016.5.4)

  試練の苦闘に栄光の来来が
 
 熊本・大分の地震に際し、被災(ひさい)された方夕にあらためてお見舞いを申し上げるとともに、支援(しえん)に尽力(じんりょく)してくれている九州をはじめ青年部の尊き献身(けんしん)に、心から感謝申し上げたい。
 
 思えば、阪神(はんしん)・淡路(あわじ)大震災の析、青年部として奮闘してくれた同志が、その労苦の体験を力に転じ、21年を経(へ)た今、見事なる広布と社会の指導者群として大活躍している。
 5年前の東日本大震災を乗り越えてきた東北の青年部・未来部のメンバーたちも、何と立派に成長してくれていることか。
 愛する九州の若き地涌(じゆ)の友も、この試練(しれん)を
断じて変毒為薬(へんどくいやく)しながら、必ずや栄光の未来を勝ち築いてくれることを、私は信じている。
 
『信』の一宇で明日を開け!
      
 御義口伝(おんぎくでん)には、「一念三千も信の一字より起(おこ)り三世の諸仏(しょぶつ)の成道(じょうどう)も信,の一字より起るなり、此の信の字元品(がんぽん)の無明(むみょう)を切る利剣(りけん)なり」(御書725ページ)と仰せである。 
 
 正しき「信」こそ、仏道修行(ぶつどうしゅぎょう)の根本である。
 強き「信」こそ、一切の魔(ま)を破(やぶ)る力である。
 大宇宙の究極(きゅうきょく)の法則である妙法を信受(しんじゅ)し、広宣流布のため、立正安国(りっしょうあんこく)のため、行動したことは、全部、自分の生命に返ってくる。
 すべてが、仏になるための労苦(ろうく)なのだ。
 御本尊を信じ、自分を信じ、未来を信じて、恐(おそ)れなく勇敢(ゆうかん)に戦い、大きく境涯(きょうがい)を開こう!
 
 きょうも一歩前進の指揮を
 
「日に日に向上(こうじょう)して、心に笑む可きのみ」と、戸田先生は、若き日の日記に記された。
師と仰ぐ牧口先生にお会いした頃である。
 「日々向上」が、創価の青年の特権(とっけん)だ。
 その爽快(そうかい)なる推進力(すいしんりょく)が信心であるフきょうも勝つために、強盛(ごうじょう)な祈りから出発するのだ。
 
「苦(く)をば苦とさとリ楽(らく)をば楽とひらき苦楽ともに思い合(あわ)せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐ(居)させ給(たま)へ」(同1143)との仰せの如(ごと)く、題目を唱(とな)え抜(ぬ)いて前へ進むのだ。
 一番大変な時に、一番偉大な歴史を創(つく)れる。
 わが不二の愛弟子(あいでし)よ、師弟誓願(していせいがん)の5月3日より、朗(ほがら)らかに一歩前進の指揮(しき)を頼(たの)む!