【第30回】青年拡大の希望峰へ共進を (2016.11.28)

天を突く外苑(がいえん)の銀杏並木(いちょうなみき)も鮮(あざ)やかに黄葉し、金色に輝く季節となった。
壮年部結成の50周年、広宣の黄金柱の奮闘(ふんとう)が光った。各地の勇士たちの決起を讃(たた)えるとともに、「太陽の母」の応援に感謝したい。
四季を生き切って、見事な彩(いろど)りと実りをもたらす大樹の如く、我ら創価家族は、大勝利の一年の総仕上げを朗(ほが)らかに飾りゆこう!
 
広宣流布大誓堂の誓願勤行会には、全国、全世界から尊き同志が集われている。
忘れ得ぬ「大分21世紀会」の代表750人も、勇んで参加された(27日)。
1981年(昭和56年)、私が大分の天地で長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表した折、一緒に歴史を刻(きざ)んだ宿縁深き男女青年部の友である。
長編詩で、私は訴えた。「不幸と幸福 邪悪と正義 魔と仏との戦いが 仏法の真髄である!」「いかなる大難をも乗り越え 確固不動なる姿を示していくところに 人間革命の勝利の旗が 天空高く永遠になびいていくからだ!」と。
この青春の誓いのバトンを握りしめて、35年間、真っ直ぐに走り抜いてきた、「正義のメロス」たちだ。
 
私は万感を込めて御聖訓を贈った。一番大変な時に信心を貫き通した門下を讃えられた一節である。
「古(いにし)への御心(おんこころ)ざし申す計(はか)りなし(=これまでのあなたの信心の深さは言い表すことができません)」(御書1220ページ)と。
日蓮大聖人は、その上で、「其よりも今一重強盛(いまいちじゅうごうじょう)に御志(おんこころ)あるべし、其の時は弥弥十羅刹女(いよいよじゅうらせつにょ)の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし」(同ページ)と仰せである。
わが愛弟子たちも「今一重強盛に」と、いよいよの心でスクラムを拡げている。とりわけ、学会に育てられた大恩に応えるのは今と、後輩を励まし、青年拡大に尽くしてくれているのだ。うれしい限りである。
 
21世紀の広布の山の登攀(とうはん)も、「直面する日々の現実の山」を登り切ることだ。
ゆえに、今日も、地涌誓願の張(は)りのある勤行・唱題を忘れまい。御書を常に拝し、最高の善知識である同志と、学会活動という究極の仏道修行に挑(いど)みゆくのだ。
共に険難(けんなん)の峰(もね)を勝ち越えて、新たな世界広布の希望峰(きぼうほう)が眼前に開かれている。今再び、学会歌を声高らかに響かせ、前へ前へと共進を開始しようではないか!