2007-07-19から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 友誼の道67  7月19日

杭州(ハンチョウ)の街は雨に霞んでいた。水に濡れた梧桐や柳の緑が、一段と鮮やかさを増していた。 六月十二日、山本伸一の一行は、西湖と絹織物で知られる浙江省の省都・杭州にいた。 前日の十一日、上海で少年宮を訪問したあと、午後七時半に列車に乗り…

小説「新・人間革命」  7月18日 友誼の道66

山本伸一も、峯子も、子どもたちのなかに入って、楽しく交流した。一緒に輪投げもした。五目並べもした。 模型飛行機を製作している部屋にも足を運んだ。楽しそうに作業に励んでいた少年に伸一が話しかけると、少年は胸を張って語った。 「大きくなったら、…

きょうの聖教新聞  2007・7・19

★名字の言 ▼昔、遮断機を、まだ人が上げ下げしていた時代。信州に、どこか行き届いた感じのする、ある乗換駅があった。作家の岸田國士は、駅長からその「踏切警手」の仕事について、面白い話を聞いた ▼「踏切番は、人を通さないのが目的ではなく、人を通すの…