2012-02-18から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 薫風 17 2012年 2月17日

九州歯科大学の福富淳之介、三賀正夫、大内堀義人の三人は、一生懸命に学会活動に取り組んだ。 弘教に励むと、生命の躍動感がみなぎり、広宣流布に生きる喜びを実感することができた。 彼らは、経済的な逼迫も、苦には感じなかった。よく一緒に即席麺をすす…

小説「新・人間革命」 薫風 16 2012年 2月16日

学生部の先輩のなかには、生活が大変な福富淳之介や三賀正夫を心配し、餃子などを持って、下宿を訪ねてくれた人もいた。 「大聖人は、池上兄弟の奮闘を見て、『未来までの・ものがたり(物語)』(御書一〇八六p)と賞讃されているんだよ。 君たちも、その戦…

小説「新・人間革命」 薫風 15 2012年 2月15日

池上兄弟の父・左衛門大夫康光によって、兄の右衛門大夫宗仲が勘当されたということは、弟の兵衛志宗長にとっては、家督相続のチャンスが巡ってきたことになる。 鎌倉時代の武家社会にあって、勘当は、家督相続権を失い、経済的基盤も、社会的な立場も失うこ…

小説「新・人間革命」 薫風 14 2012年 2月14日

座談会で感嘆した三賀正夫は、恒光吉彦の強い勧めもあり、『もっと創価学会のことを知ろう』と、入会したのである。 恒光は、三賀と福富淳之介が入会した翌年には九州歯科大学を卒業し、故郷の宮崎県に帰っていった。 学内では、大内堀義人、三賀、福富の三…