2013-03-15から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 勇将 26 2013年 3月14日

長野栄太は、〝ハンセン病は、病自体の治癒だけでなく、患者が精神的束縛から解き放たれ、心身の健康を取り戻してこそ、病の克服といえる〟と考えるようになった。 それには、〝社会的なつながりのなかで、ハンセン病への正しい知識を普及するとともに、患者…

小説「新・人間革命」 勇将 26 2013年 3月14日

長野栄太は、〝ハンセン病は、病自体の治癒だけでなく、患者が精神的束縛から解き放たれ、心身の健康を取り戻してこそ、病の克服といえる〟と考えるようになった。 それには、〝社会的なつながりのなかで、ハンセン病への正しい知識を普及するとともに、患者…

小説「新・人間革命」 勇将 25 2013年 3月13日

国立療養所大島青松園に赴任した長野栄太は、ハンセン病の治療にあたるだけでなく、“患者のために、生涯を捧げたい”と考えていた。 彼には、学生時代、医師を志すうえで、深く心に刻んだ御書の一節があった。 「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人…

小説「新・人間革命」 勇将 24 2013年 3月12日

ハンセン病と診断され、「癩予防法」によって療養所に入れられると、社会とは隔絶された生活が続くのである。 また、一九四〇年(昭和十五年)には「国民優生法」が公布され、国民素質の向上を目的に、遺伝性の病にかかった人は、生殖機能を失わせる手術等を…

小説「新・人間革命」 勇将 23 2013年 3月11日

ハンセン病は、日本でも古くから知られていた病であったが、その対応が法律で定められたのは、一九〇七年(明治四十年)のことである。 「癩予防ニ関スル件」という法律がつくられ、ハンセン病と診断した場合、医師は行政官庁に届け出るとともに、その家は、…