2013-03-20から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 勇将 30 2013年 3月19日

“総ブロック長が支部長になる!” 長野栄太は、一月六日の新春本部幹部会で発表された「支部制」の出発を、緊張の思いで聞いた。 それからほどなく、会長の山本伸一が出席して、四国研修道場で一月度の本部幹部会が開かれることを知ったのである。 しかも、そ…

小説「新・人間革命」 勇将 29 2013年 3月18日

長野栄太は、総ブロックの壮年一人ひとりと会っていこうと決意はしたものの、職場の当直が月に八回もあった。また、幹部会や座談会など学会の会合もある。 回れる日は限られたが、時間を工夫しては、大ブロック長と共に激励に歩いた。 家を訪ねても、未活動…

小説「新・人間革命」 勇将 28 2013年 3月16日

長野栄太は、医師という立場から、ハンセン病に対する人びとの誤解を解くとともに、入所者の社会復帰を図るために、さまざまな努力を重ねてきた。 その一方で、慈悲の医学の実践者として『同苦』の心を培っていこうと、真剣に信心に励んできた。 彼は、大島…

小説「新・人間革命」 勇将 27 2013年 3月15日

ハンセン病の研究、治療は、その後、さらに進んでいった。それまでの治療薬も効果はあったが、再発などもあった。 一九八一年(昭和五十六年)に、WHO(世界保健機関)は、新たな治療法として、数種類の薬剤を併用する多剤併用療法を推奨した。 その効果…