2015-08-31から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 勝利島 34 2015年8月29日

多かれ少なかれ、どの島でも、村八分などの厳しい迫害の歴史があった。そのなかで、学会員は、御本尊を根本に、御書、機関紙誌と、同志の励ましを支えに耐え抜き、試練を勝ち越え、幸の花々を咲かせてきたのだ。 山本伸一は、島の広布開拓にいそしむ人たちの…

小説「新・人間革命」 勝利島 34 2015年8月29日

多かれ少なかれ、どの島でも、村八分などの厳しい迫害の歴史があった。そのなかで、学会員は、御本尊を根本に、御書、機関紙誌と、同志の励ましを支えに耐え抜き、試練を勝ち越え、幸の花々を咲かせてきたのだ。 山本伸一は、島の広布開拓にいそしむ人たちの…

小説「新・人間革命」 勝利島 33 2015年8月28日

広布の潮は、昭和三十年代に入った一九五五年ごろから、各島々に、ひたひたと押し寄せ、年ごとに水かさを増していった。 奄美群島では、奄美大島、徳之島はもとより、喜界島、加計呂麻島、与路島、請島、沖永良部島、与論島などにも、次々に同志が誕生し、学…

小説「新・人間革命」 勝利島 32 2015年8月27日

十島村も三島村も、毎年、台風の通り道となる。 石切広武は、地区部長に就任した時から、台風の被災が少なくなるように、島の一人ひとりが幸せになるように、島の広宣流布が進むようにと、懸命に祈り続けてきた。 当時、十島、三島の両村の主な産業は、農業…

小説「新・人間革命」 勝利島 31 2015年8月26日

各島々を回る石切広武を、家族は力を合わせ、必死になって支えた。 島の人びとの暮らしも、学会活動も、本土の都市にいたのでは想像もできない大変さがあった。 石切が地区部長になったころ、まだ港が整備されていない島が多く、沖で櫓漕ぎの艀に乗り移って…

小説「新・人間革命」 勝利島 30 2015年8月25日

山本伸一は、御書の御文を解説していった。 「日蓮大聖人は、成仏したいと思うなら、ひたすら慢心の幢鉾を倒し、瞋りの杖を捨てて、一仏乗である南無妙法蓮華経を信じていくべきであると言われている。 そして、名聞名利は、今生の飾りに過ぎず、我を張り、…

小説「新・人間革命」 勝利島 29 2015年8月24日

山本伸一から石切広武に届いた葉書には、「上野殿御返事」の一節が認められていた。 「或は火のごとく信ずる人もあり・或は水のごとく信ずる人もあり、聴聞する時は・も(燃)へた(立)つばかりをも(思)へども・とを(遠)ざかりぬれば・すつる心あり、水…