2008年7月21日付 聖教新聞  新時代第20回本部幹部会での名誉会長のスピーチ 上-2  広布第2幕第10回全国青年部幹部会

2008年7月21日付 聖教新聞
新時代第20回本部幹部会での名誉会長のスピーチ 上-2
広布第2幕第10回全国青年部幹部会

 創大生の活躍
 一、創価大学、そしてアメリ創価大学の皆さん、素晴らしい合唱、重ねて、「ありがとう!」と申し上げたい(大拍手)。
 うれしい。本当にうれしい。未来を開く希望の歌声だ。上手だった(大拍手)。
 アメリ創価大学3期生の藤井君はいるだろうか?〈元気に返事が〉
 藤井君からの報告を、ここで紹介させていただきたい。これを読んだ妻も、心から喜んでいた。
 藤井君は現在、ハーバード大学の大学院で、統計学計量経済学を研究している。
 ブラジルの詩人であるセシリア・メイレレスは言った。
 「学ぶということは、間断なき人生の中で、更なる勝利を常に勝ち取っていく力である」
 創大生、アメリカ創大生の学問の勝利を、私は日々、心から祈っている。
 藤井君が、最先端の研究を進めている中で、2003年にノーベル経済学賞を受賞したエングル博士の論文を読んでいた時のことであった。
 その論文には、ある日本人の名前が何度も掲載されていた。その日本人とは、エングル博士の研究に貢献した学者である。
 その経済学者こそ、創価高校創価大学1期生の馬場善久君である(大拍手)。
 〈エングル博士の論文には、馬場教授とエングル博士ら4人の学者のイニシャルをとった「BEKKモデル」が紹介されている〉
 馬場君は現在、わが創価大学の副学長を務めている。大きな活躍をしていて、本当にうれしい。
 私は馬場君を、学園生の時代から、じつと見守ってきた。
 彼が学園を卒業する時、彼を含む代表の何人かとともに、帝国ホテルで食事をした。将来、世界的な学者、日本の最高峰の学者になってほしいと期待していた。
 私は、長い人生経験の中で、人間の底の底まで見てきた。人の真価は分かるつもりだ。
 戸田先生の人物観は鋭かった。
 先生は、二人きりの時、私に、こう言ってくださった。
 「信頼できる人間は少ないものだ。本当に信頼できて、何でも話ができるのは、大作、お前だけだよ」
 うれしかった。私は先生に尽くした。それはそれは、一心不乱に尽くし抜いた。

 後輩の道を開く
 一、さて、馬場君の故郷は北海道である。私は北海道へ行き、函館でご両親とお会いした。ご両親は会場の提供者でもあられた。
 馬場君は、私の期待に応えたい、絶対に応えたいと決心した。そのことは、よく分かっている。
 創大を卒業した後、アメリカで研究し、博士号を取得。
 1期生として、後輩の道を断じて開く。創価大学を世界の大学に仕上げる、ぞの道をつくる──こうした強い決意をもっていた。
 真面目な知性の人である。1期生として、堂々と、業績を残している。
 そして今、母校の創大から、ノーベル賞級の知性を続々と育てたいという決心で、山本学長とともに奮闘している。きょうは、大学の授業のために来ていないが、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。
 次の人材を育てたい──これが、私の強い願いであり、決意である。
 隠れた、偉大な、素晴らしい玉のような人材が、今、創価学会には燦然と輝き始めた。
 人材の流れは、これからも、世界中に広がり、新たな時代へと水かさを増していくだろう。
 楽しみだ。頑張ろう!〈「ハイ!」と力強い返事が〉

 青年が成長せよ
 一、晴れ晴れと大勝利の「広布第2幕 第10回全国青年部幹部会」、本当におめでとう!(大拍手)
 青年だ。青年の時代である。
 戸田先生も、青年に最大に期待し、こう語っておられた。
 「学会は、実践の団体だ。青年たちが早く立派に成長せよ! なんといっても、これからの学会を背負っていくのは青年である」
 私は19歳で戸田先生の弟子となった。ずっと先生のお側でお仕えした。
 先生は「大作! 大作!」と、いつでも、どこに行かれても私を離そうとしなかった。
 夜中に電話で呼ばれて、タクシーで急いで先生のもとへ向かったこともあった。ありとあらゆる訓練をしていただいた。
 当時、私よりも年上の、年配の幹部は大勢いた。しかし、先生が本当に信頼し、未来を託そうとされていたのは私だった。青年だった。
 人間は、年を取ると、どうしてもずるくなる場合がある。要領に走り、自分が威張る。
 そうした傾向があることを、先生は鋭く見破っておられた。
 私も、戸田先生と同じく、ずっと青年の育成に力を注いできた。
 次の時代を担いゆく指導者を訓練し、育ててきたのである。

 若き連帯を!
 ー、今回、創価学会インドネシアとともに「平和芸術祭」を大成功で飾ったインドネシア青年会議は、約9000万人の青年の集いである。この団体は、創価の師弟に心からの信頼を寄せてくださっている。
 さらに、わが青年部が深く交流を結んでいる中国の全青連(中華全国青年連合会)は、3億5000万人の青年団体である。
 ともあれ、時代を動かすのは青年だ。そういう「波」ができはじめた。学会の青年部に、世界が大きな期待を寄せてくださっている。
 一、平和を願い、民衆を結びゆく創価の運動に対して、数多くの国や都市、団体等から顕彰が相次いでいる。世界一の栄誉である(大拍手)。
 思えば、戦時中、私は4人の兄を兵隊に取られ、長兄は戦死した。17歳の時、疎開先に建てた家は空襲で焼けてしまった。
 戦後も肺病を患いながら働いた。そういう大変な状況のなかで、戸田先生と出会った。
 私は偉大な師匠と出会い、本当の人生を出発しようと決心した。決然と一人、立ち上がった。そして、きょうまで戦い抜いてきた。

波を起こせ!歴史を創れ!
師弟の青春に勝利あり

 戸田先生の弟子として、すべてをなげうって師匠に仕えてきた。
 世界中で、これほどまで師匠を大事にした人はいない。
 そう言えるくらい、師匠を大事にし、師匠に尽くし抜いた。だからこそ、今日の私がある。
 ともあれ、平和芸術祭に出演した創価学会インドネシアの友は、立派でした。どうか、よろしくお伝えください!(大拍手)
 創価の青年は「世界の柱」である。「人類の眼目」である。「世紀の大船」である。
「誇りも高く、若き連帯を広げて勝ちまくれ!」と申し上げたい。

偉大な海外の友に喝采

 功徳は絶対
 一、海外15カ国・地域からおいでくださった皆さん、重ねて本当にありがとう! ご苦労さま!(大拍手)
 アフリカのカメルーンの皆さん、地区結成30周年、おめでとう!
 先ほどは、ディコンゲ理事長の感動的な報告、本当にありがとう! 5年間で3倍の拡大、見事です!(大拍手)
 知性派の理事長である。健康そうで、うれしい。
 アメリカの皆さん!
 きょうはアメリカSGI(創価学会インタナショナル)の機関紙・誌の二人の女性の編集長も参加しておられる。〈「ワールド・トリビューン」と「リビング・ブディズム」の編集長〉
 尊い言論戦、本当にご苦労さま! 偉大な歴史を残されました!
 また、ブラジルの懐かしい皆さん、お待ちしていました!
 ブラジル霧島会は25年前、九州で結成。ブラジル「5・3」グループは20年前、日本の研修会で結成。
 ブラジル青藍会は20年前に、日本で青年研修を行った際に結成。ブラジル21世紀池田会は、15年前、私のブラジル訪問の際に結成された。
 おめでとう! ブラジルは頑張りました。うれしいです!
 ブラジルは本当に遠い。日本まで何時間かかりますか?〈会場から「30時間です」との声が〉
 私も何度かブラジルヘ行ったから、その大変さがよくわかる。
 すごいことです。遠い道のりを越え、仏法を求め来た功徳は大きい。絶対である。
 ニュージーランドの婦人部の皆さん、模範の人材育成、本当にありがとう!
 スペインの皆さん!
 元気そうで、うれしい。スペインは遂に勝ちました!(大拍手)
 邪宗門を完全に打ち破って、この17年間で30倍に拡大した。
 本当におめでとう!
 すごいことです。
 それから、フィリピンの皆さん!
 先日、私は240番目の名誉学術称号を貴国の国立ベンゲット大学からお受けしました。
 すべて、皆さんと一体の栄誉です。ありがとう!
 海外からお見えになったすべての方に、もう一度、皆で拍手を贈りたい(大拍手)。
 ともあれ、1番、苦労した人こそが、一番、平和に、一番、幸福に生きる権利がある。そういう方々を大切にする社会を築くのが、我らの行進である。
 一、第2次世界大戦中、ナチスと戦ったイギリスの首相・チャーチルは、「油断大敵」を訴えていた。
 たとえ状況が良くなっても、油断をすれば負けてしまう。そう考えていたのだろう。
 一方でチャーチルは、イギリス本土がナチスの激しい爆撃を受けても、悠然としていた。街に出て行って、人々を励ました。
 チャーチルが指揮を執ったから、イギリスは勝利したと見る人は少なくない。
 いよいよ大成長の夏である。最高幹部は決して油断することなく、同志が皆、健康で、無事故で、悠々と勝利していけるよう、賢明なる指揮をお願いしたい。(下に続く)

新時代第20回本部幹部会での名誉会長のスピーチ 上〔完〕


ブログ はればれさんからのコピーです。