2008-07-17から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 宝冠3  7月17日

山本伸一は、真心の歓迎に深謝しながら、出迎えの人たちと、しばらく懇談した。 前回の訪問で一行の世話をしてくれた、モスクワ大学で日本語を学ぶ学生たちの、元気な笑顔もあった。彼らの多くは、伸一の第一次訪ソのあと、日本に留学し、滞在中、伸一と交流…

小説「新・人間革命」 宝冠2 7月16日

山本伸一の一行がモスクワのシェレメチェボ空港に到着したのは、現地時間の午後五時四十分であった。 空港には、ソ日協会会長であるT・B・グジェンコ海運相、モスクワ大学のR・V・ホフロフ総長、対文連のA・M・レドフスキー副議長、ソ日協会のI・I・…

小説「新・人間革命」 宝冠1 7月15日

飛行機が高度を上げると、上空には、果てしない青空が広がっていた。 平和旅を続ける山本伸一の胸に、詩聖タゴールの詩の一節がこだましていた。 「曇らない希望を君の魂にもって/新しい岸にまで到り着く力を死守せよ」(注) 荒れ狂う怒濤のごとき世界にあ…

小説「新・人間革命」  7月12日  共鳴音47

山本伸一は五月二十日には、パリ会館でアカデミー・フランセーズ会員で美術史家のルネ・ユイグと会談した。 彼とも、前年四月、聖教新聞社で初めて会い、会談していた。 戦時中、学芸員であった彼が、ナチスの手からルーブル美術館の至宝を守り抜いたことは…

きょうの聖教新聞  2008・7・17

★名字の言 ▼「いまはただー手に手を組んで/強く足を踏み出そう 前に向かって!」(真木三三子訳)。ブルガリアの詩人・ポテフが詠んだ詩の一節だ ▼当時、同国は異国の支配に苦しめられていた。そのなかで、ポテフは新聞などに論説や批評、詩を次ぎ次に発表。…

きょうの聖教新聞  2008・7・16

★名字の言 ▼使用済み携帯電話等から貴金属を取り出し、再利用する取り組みが、“都市鉱山”として注目を集めている。全国から回収品が寄せられる秋田県小坂町は明治時代、金、銀、銅の総生産額で、日本一を記録した鉱山の町だ ▼だが、煙害で樹木が枯れ、環境汚…