2010-04-25から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 4月23日 勇気19

ここで主張大会の実行委員長が登壇した。 彼は、社会の新潮流を創るべき学生の主張が、時代建設の言論となり得ていない現状を指摘し、その理由を分析していった。 「現代学生の言論が不毛となっている背景には、三つの欠如があると言えます。 第一に、生活者…

小説「新・人間革命」 4月22日 勇気18

「私にとっての反戦運動」とのテーマで登壇した青年は、核軍拡競争に明け暮れる大国の現状に触れ、国家やイデオロギー優先の思想に代わって、人間優先、生命尊厳の哲学を確立することが急務であると語った。 さらに、人間の心に宿る他国や他民族への「不信」…

小説「新・人間革命」 4月21日 勇気17

創作劇のあと、「勤労学生の使命と自覚」「私にとっての反戦運動」などのテーマで、五人が登壇し、力強く主張を語った。 全国に吹き荒れた学生運動の嵐は、社会の矛盾、不合理を暴き出していったが、武力化した闘争は、あえなく鎮圧された。 過激化したセク…

小説「新・人間革命」 4月20日 勇気16

正義の言論は、時代創造の力だ。 一九七六年(昭和五十一年)五月十六日の夜、「勤労学生主張大会」が、教授などの大学教員、学友、職場の上司や同僚らを招いて、東京・江東公会堂で行われた。 最初に、創作劇「明日に駆ける」が上演された。新聞販売店で働…

きょうの聖教新聞  2010・4・25

★ 名字の言 ▼ ある会社の社長が外回りをしていた。立派なビルに目が留まった。小型モーターの製造で世界一を誇る会社だった。どんな方が社長なのか。面談が叶い、ビルに入ると、1階フロアに「畳5枚ほどの小さな創業小屋」が展示されていた ▼ 「私は、この…