2014-09-15から1日間の記事一覧

【第28回】一切の根本は「信心」  (2014.9.4)

一念三千も信の一字より起《おこ》り三世の諸仏の成道も信の一時より起こるなり、此の信の字《じ》元品《がんぽん》の無明を切る利剣なり(御義口伝、725㌻) 通解 一念三千も信の一字から起きる。三世の諸仏の成道も信の一字によるのである。この信の字は元…

【第27回】中心者の一念で決まる (2014.9.2)

大将軍よは(弱)ければ・したがうものも・かひなし、弓よはければ絃《つる》ゆるし・風ゆるければ波ちゐさきは自然の道理なり(四条金吾殿女房御返事、1135㌻) 通解 大将軍の心が弱ければ従う兵卒もふがいない。弓が弱ければ絃もゆるい。風がゆるければ波…

【第26回】世界は哲学のリーダーを待望 (2014.8.27)

南無妙法蓮華経の南無とは梵語・妙法蓮華経は漢語なり梵漢共時《ぐじ》に南無妙法蓮華経と云《い》うなり(御義口伝、708㌻) 通解 南無妙法蓮華経の南無とは梵語(古代インドの言葉)であり、妙法蓮華経は漢語である。梵語と漢語があわさって南無妙法蓮華経…

【第25回】師弟共戦の人生に誉れ(2014.8.21)

法華経は末法の始め五百年に弘まり給ふべきと聴聞《ちょうもん》仕《つかまつ》り御弟子《みでし》となると仰せ候事、師壇《しだん》となる事は三世の契り種熟脱の三益《さんやく》別に人を求めんや(秋元殿御返事、1070㌻) 通解 (お手紙の中に) “法華経…

求道69  2014年9月3日

西春別の個人会館を出発した山本伸一は、車で一時間ほど走り、午後四時過ぎ、十一年ぶりに釧路会館を訪問した。 飛行機に間に合うぎりぎりの時刻まで、釧路の同志と唱題し、語らい、励ましたのである。 夜、札幌の北海道文化会館に戻った伸一は、翌十七日に…

求道68  2014年9月2日

山本伸一は、深い感謝の思いをもって、谷沢千秋と記念のカメラに納まった。 それから、居合わせた人たちと唱題し、出発前にも、皆で一緒に記念撮影をした。 その時、伸一は、「谷沢のおばあちゃん、どうぞ」と、千秋を隣に招いた。 彼女は、自分の来し方を振…

求道67  2014年9月1日

山本伸一は、谷沢徳敬を見つめて言った。 「すばらしいお母さんですね。あなたは、最高の母親をもったんです。 お母さんとは、あとで記念撮影をしますので、ここでは、あなたと二人で写真を撮りましょう」 「いや、あの……。すみません」 徳敬がためらったの…

求道66  2014年8月30日

谷沢徳敬は、山本伸一に語った。 「母は、山本先生をわが家にお迎えするのだと言って、前々から準備し、祈り続けておりました。二階にお上がりください」 徳敬は、伸一を、座談会などの会場として提供している二階へ案内した。 仏壇の前には、真新しい紫色の…

求道65  2014年8月29日

谷沢千秋の弘教は、やがて、五十世帯を超えることになる。 また、彼女は、学会員に会うと、常にこう言って励ましてきた。 「どんなに厳しい冬でも、必ず春が来るではありませんか! 苦しい日が、いつまでも続くわけがありません」 一九七一年(昭和四十六年…