2017-04-30から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 雌伏 三十一 2017年4月29日

山本伸一は、言葉をついだ。 「意見というのは、人の数だけあるといっても過言ではない。 ましてや世代などが違えば、意見は異なって当然です。 座談会のもち方一つでも、平日の夜がいいという人もいれば、土曜や日曜の夜がいいという人もいる。 日曜の昼が…

小説「新・人間革命」 雌伏 三十 2017年4月28日

青年たちは、真剣な顔で、山本伸一の話に耳を澄ましていた。 「青年幹部の側は、先輩の壮年や婦人の幹部に賛成してもらうためには、まず、説得力を培っていくことです。 それには“なぜ、それが大事なのか”を、明快に、理路整然と説明できなくてはならない。…

小説「新・人間革命」 雌伏 二十九 2017年4月27日

山本伸一は、来る日も来る日も、神奈川研修道場や新宿文化会館などで、各地や各部の代表らと懇談し、指導・激励を続けた。 一部の週刊誌などは、相変わらず学会批判を続け、捏造、歪曲した報道も盛んであった。 しかし、伸一は、悠然と、太陽が己の軌道を黙…

小説「新・人間革命」 雌伏 二十八 2017年4月26日

山本伸一は、十一月十六日の本部幹部会は学会創立四十九周年を記念する式典であるだけに、わずかな時間でも出席し、同志と共に新しい広宣流布のスタートを切りたかった。 彼は、会合の途中で入場した。大多数の参加者が、久しぶりに伸一の姿を目にした。 揺…

小説「新・人間革命」 雌伏 二十七 2017年4月25日

11月16日、創価学会創立49周年を記念する本部幹部会が、東京・巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。 講堂の立つ豊島区には、初代会長・牧口常三郎と第二代会長・戸田城聖が軍部政府の弾圧によって投獄された東京拘置所があった。 牧口は、ここで殉難の生涯…

小説「新・人間革命」雌伏 二十六 2017年4月24日

若い力が育てば、未来は希望に光り輝く。 九月の創価大学の訪問で山本伸一は、試合を控えたラグビー部のメンバーや、野球部、卓球部の代表とも記念のカメラに納まった。 十月には、創価大学の体育大会に臨み、閉会式であいさつした。 社会にあって、あらゆる…

小説「新・人間革命」雌伏 二十六 2017年4月24日

若い力が育てば、未来は希望に光り輝く。 九月の創価大学の訪問で山本伸一は、試合を控えたラグビー部のメンバーや、野球部、卓球部の代表とも記念のカメラに納まった。 十月には、創価大学の体育大会に臨み、閉会式であいさつした。 社会にあって、あらゆる…

小説「新・人間革命」 雌伏 二十五 2017年4月22日

山本伸一は、創立者として創価大学、創価高校・中学、東京創価小学校の諸行事等にも、極力、出席するように努めた。 彼は、人生の最後の事業と定めた教育に、今こそ、最大の力を注ごうと決意していたのである。 九月には、創大生や学園生の代表と一緒に、国…