2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
山本伸一は、奄美の女子部員たちを、立川文化会館の玄関ロビーで迎えた。 「やぁ、よく来たね! 遠いところ、ご苦労様! ゆっくりしていってください。 お父さん、お母さんは元気かな。 最も辛い、苦しい思いをしながら、広宣流布の道を開いてこられた奄美の…
奄美の女子部員が、フェリーで奄美大島の名瀬港を発ったのは、二月十五日の午後九時過ぎであった。 星々が、微笑むように夜空に輝いていた。 フェリーに十一時間揺られ、十六日朝、鹿児島に着き、空路、東京へ向かった。 羽田空港に到着したのは、午後一時過…
長田麗は、宗門による学会批判が激しさを増した時、地元寺院の住職の妻から呼び出された。 学会の悪口を聞かされ、宗門につくのか、学会につくのかを迫られた。 彼女は、毅然として言った。 「私たちに信心を教えてくれたのは学会です。私たちを励ましてくれ…
長田麗は、宗門による学会批判が激しさを増した時、地元寺院の住職の妻から呼び出された。 学会の悪口を聞かされ、宗門につくのか、学会につくのかを迫られた。 彼女は、毅然として言った。 「私たちに信心を教えてくれたのは学会です。私たちを励ましてくれ…
かつて奄美大島の一部の地域で、学会員への激しい迫害事件があった。 村の有力者らが御本尊を没収したり、学会員の働き場所を奪ったりするなどの仕打ちが続いた。 生活必需品も売ってもらえなかった。車を連ねて学会排斥のデモが行われたこともあった。 奄美…
四国の同志が、「さんふらわあ7」号で神奈川文化会館を訪れた約一カ月後の二月十七日のことであった。 鹿児島県の奄美大島地域本部(後の奄美光城県)の女子部員八十六人が、山本伸一がいた東京・立川文化会館を訪問したのである。 ──一年前の二月一日、伸…
ボーッと、「さんふらわあ7」号の出航を告げる汽笛が夜の海に響いた。 四国の同志は、甲板に出ていた。船は、静かに離岸し始めた。 見送りに埠頭に集った神奈川の同志が、「さようなら!」「また来てください!」と口々に叫びながら手を振っている。 岸辺に…