2017-06-03から1日間の記事一覧

大白蓮華 2017年(平成29年)6月号(No.812)

巻頭言 地涌の柱は揺るぎなし 池田大作 偉大な建築には、揺(ゆ)るぎない柱(はしら)がある。 偉大な未来の大建設のために、偉大な哲学の柱を抱(いだ)き、偉大な社会の柱となって、二陣、三陣と躍(おど)り出ていくのが、創価の地涌(じゆ)の人材群(…

【第20回】 世界一の学会家族 (2017年5月31日)

我らには「異体同心」の信心がある 広布の父母に最敬礼! 共に人生の凱歌を わが師・戸田城聖先生の言葉が今日も蘇(よみがえ)る。 「我らは、久遠元初(くおんがんじょ)からの麗(うるわ)しき同心の友である。法華経の会座(えざ)で共に誓い合って、今…

【第66回】 どこまでも信心が根本 (2017.6.2)

ただ心こそ大切なれ、いかに日蓮いのり申すとも不信ならばぬれたる・ほくちに・火をうちかくるが・ごとくなるべし、はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし(四条金吾殿御返事、1192ページ) (通解) ただ心こそ大切である。 いかに日蓮が祈っても、あ…

小説「新・人間革命」 雌伏 六十 2017年6月3日

山本伸一は、奄美の女子部員たちを、立川文化会館の玄関ロビーで迎えた。 「やぁ、よく来たね! 遠いところ、ご苦労様! ゆっくりしていってください。 お父さん、お母さんは元気かな。 最も辛い、苦しい思いをしながら、広宣流布の道を開いてこられた奄美の…

小説「新・人間革命」 雌伏 五十九 2017年6月2日

奄美の女子部員が、フェリーで奄美大島の名瀬港を発ったのは、二月十五日の午後九時過ぎであった。 星々が、微笑むように夜空に輝いていた。 フェリーに十一時間揺られ、十六日朝、鹿児島に着き、空路、東京へ向かった。 羽田空港に到着したのは、午後一時過…

小説「新・人間革命」  雌伏 五十八 2017年6月1日

長田麗は、宗門による学会批判が激しさを増した時、地元寺院の住職の妻から呼び出された。 学会の悪口を聞かされ、宗門につくのか、学会につくのかを迫られた。 彼女は、毅然として言った。 「私たちに信心を教えてくれたのは学会です。私たちを励ましてくれ…

小説「新・人間革命」  雌伏 五十八 2017年6月1日

長田麗は、宗門による学会批判が激しさを増した時、地元寺院の住職の妻から呼び出された。 学会の悪口を聞かされ、宗門につくのか、学会につくのかを迫られた。 彼女は、毅然として言った。 「私たちに信心を教えてくれたのは学会です。私たちを励ましてくれ…

小説「新・人間革命」 雌伏 五十七 2017年5月31日

かつて奄美大島の一部の地域で、学会員への激しい迫害事件があった。 村の有力者らが御本尊を没収したり、学会員の働き場所を奪ったりするなどの仕打ちが続いた。 生活必需品も売ってもらえなかった。車を連ねて学会排斥のデモが行われたこともあった。 奄美…

小説「新・人間革命」 雌伏 五十六 2017年5月30日

四国の同志が、「さんふらわあ7」号で神奈川文化会館を訪れた約一カ月後の二月十七日のことであった。 鹿児島県の奄美大島地域本部(後の奄美光城県)の女子部員八十六人が、山本伸一がいた東京・立川文化会館を訪問したのである。 ──一年前の二月一日、伸…

小説「新・人間革命」 雌伏 五十五 2017年5月29日

ボーッと、「さんふらわあ7」号の出航を告げる汽笛が夜の海に響いた。 四国の同志は、甲板に出ていた。船は、静かに離岸し始めた。 見送りに埠頭に集った神奈川の同志が、「さようなら!」「また来てください!」と口々に叫びながら手を振っている。 岸辺に…