2017-09-11から1日間の記事一覧

【第81回】朗らかに人間革命の劇を (2017.9.7)

法華経を持ち奉る処を当詣道場と云うなり此を去って彼に行くには非ざるなり、道場とは十界の衆生の住処を云うなり(御義口伝、781ページ) (通解) (法華経の行者が)法華経を受持する所を「当詣道場」というのである。 この娑婆世界を去って、極楽浄土等…

小説「新・人間革命」 暁鐘 九 2017年9月9日

残雪をいただいたバルカンの山々が美しく輝いていた。 フランクフルトを発って約二時間半、山本伸一たちの一行は、東欧の社会主義国であるブルガリア人民共和国(後のブルガリア共和国)の首都ソフィアの空港に到着した。 この訪問は、ブルガリア文化委員会…

小説「新・人間革命」 暁鐘 八 2017年9月8日

懇談会のあと、山本伸一の一行はフランクフルト市内にある「ゲーテの家」を訪れた。 三日前、伸一は、モスクワで、「トルストイの家」を視察していた。 戦後の混乱した時代のなかで青春期を過ごした彼は、この文豪らの作品をむさぼるように読み、未来に生き…

小説「新・人間革命」 暁鐘 七 2017年9月7日

山本伸一は、次いで、学会の組織はなぜ必要なのかについて、語っていった。 「ともすれば、個人の自由と組織とは相反するように感じる人もいるかもしれない。 しかし、国家でも、会社でも、また、いかなる団体でも、その目的を果たしていくためには、組織は…

小説「新・人間革命」 暁鐘 六 2017年9月6日

山本伸一は、ここで、ドイツの理事長たちから相談を受けていた事柄の一つである、離婚の問題について言及していった。 欧米では、離婚が多く、メンバーから相談を受けることもあるという。 理事長らは、仏法者として、これに、どう対処していけばよいのか、…

小説「新・人間革命」 暁鐘 五 2017年9月5日

十八日の午後、山本伸一は、フランクフルト会館を訪れ、ドイツ広布二十周年の記念勤行会に臨んだ。 会館では記念植樹や記念撮影も行われ、ドイツ広布の道を切り開いてきた同志の、さわやかな喜びの笑みが広がった。 勤行会に引き続いて、伸一を囲んで、信心…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四 2017年9月4日

交歓会には、来賓としてカーン博士らも出席しており、あいさつに立った。 博士らは、いずれも、山本伸一が進める仏法を基調とした平和運動への期待を述べた。 最後に伸一がマイクを取った。 「私たちには、この地球上で幸せになる権利がある。平和に生きてい…