2017-09-16から1日間の記事一覧

【第82回】「負けじ魂」のリーダーたれ (2017.9.14)

きわめて・まけじだましの人にて我がかたの事をば大事と申す人なり​​(可延定業書、986ページ)​​ 〈通解〉 (四条金吾は)極めて負けじ魂の人で、自分の味方を大切にする人である。 同志への指針 御本仏は「負けじ魂」を大切になされた。その模範が四条…

小説「新・人間革命」 暁鐘 十四 2017年9月16日

山本伸一と峯子は、メキシコでの出会い以来、約二カ月半ぶりに、ジフコワ議長と再会したのである。 議長は、白いスーツに白い帽子を被り、あの柔和な微笑をたたえながら言った。 「先ほど、ソフィア大学の名誉博士になられ、本当におめでとうございます。 こ…

小説「新・人間革命」 暁鐘 十三 2017年9月15日

ソフィア大学での記念講演を終えた山本伸一が訪れたのは、文化宮殿であった。 今回の招聘元である文化委員会のリュドミーラ・ジフコワ議長(文化大臣)と会談するためである。 彼女は、ブルガリア国家評議会のトドル・ジフコフ議長(国家元首)の息女で、文…

小説「新・人間革命」 暁鐘 十二 2017年9月14日

山本伸一は、人間自身のなかに「神」を見いだす、詩人ボテフらの考え方は、形態こそ違え、ブルガリアの掲げる社会主義ヒューマニズムの理想につながり、さらにそれは、一切の人びとに、“仏性”という尊極無上の生命が具わっていると説く、仏教の人間観さえ想…

小説「新・人間革命」 暁鐘 十一 2017年9月13日

ソフィア大学は、聖クリメント・オフリドスキ通りにあった。 青い屋根をもつ重厚な石造建築の校舎が伝統を感じさせた。 山本伸一への名誉学術称号授与の式場となった講堂は、高い天井に彫刻が施され、荘厳な雰囲気に包まれていた。 式典では、I・アポストロ…

小説「新・人間革命」 暁鐘 十 2017年9月12日

「お体をいたわってください」と言う山本伸一に、パパゾフ議長は、再度、座ることを勧め、胸の思いを一気に語った。 「私は、山本先生の行動を、特に平和を願われ、人と人とが互いに理解し合うための文化交流に挺身されていることを、高く評価しております。…