2015-02-05から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」広宣譜60 2015年1月31日

未来会の集いのあと、山本伸一は米子文化会館の館内を回り、本部幹部会の役員や合唱団のメンバーらを激励した。 彼が二階ロビーにいると、未来会のメンバーが集まって来た。 「さっき、会ったばかりだもの、特別な話はありません」 伸一は、こう言ったが、皆…

小説「新・人間革命」広宣譜59 2015年1月30日

鳥取県での本部幹部会では、「地涌の讃歌」の発表に先立ち、会長の山本伸一から、中国各県に県の旗が授与された。 また、九州の人事のほか、地元・鳥取の人事も発表され、県の婦人部長に、出井幸子が就任するなど、新しい広宣流布の布陣が整えられたのである…

小説「新・人間革命」広宣譜58 2015年1月29日

伯耆富士・大山の秀峰が陽光に映えていた。 一九七八年(昭和五十三年)七月二十二日午後零時半、鳥取県の米子文化会館で、七月度本部幹部会が晴れやかに開催された。 会場前方を華やかに彩った太陽の花・ひまわりが、希望と情熱の光彩を放っていた。 本州…

小説「新・人間革命」広宣譜57 2015年1月28日

松木会館では、この日の夜、住吉支部の座談会が行われることになっていた。仏間は、その準備のために来ていた人や、山本伸一の来訪を聞きつけて集って来た人たちで埋まっていった。 なかには、琴を持っている人もいた。座談会で演奏するのであろう。 伸一は…

小説「新・人間革命」広宣譜56 2015年1月27日

山本伸一は、米子文化会館での勤行会を終えると、鳥取県の幹部に言った。 「勤行会の次は、私の方から出向いて激励します。みんなが総立ちしてこそ、鳥取の大前進がある。そのためなら、なんでもします」 そして、直ちに米子会館へ向かい、居合わせた人たち…

小説「新・人間革命」広宣譜55 2015年1月26日

山本伸一は、勤行会参加者が集っている各部屋を回り、全力で、皆を励ましていった。 「ご苦労様です。お会いできて嬉しい。 皆さんのなかには、お寺に行くたびに理不尽な文句を言われ、悔しく、辛い思いをされている方もいらっしゃるでしょう。 何を言われよ…

小説「新・人間革命」広宣譜54 2015年1月24日

鳥取の同志は、米子文化会館に次々と詰めかけ、勤行会の会場となる大広間は、瞬く間にいっぱいになっていった。 子ども連れの婦人や、お年寄りも多かった。大広間以外の部屋も、人で埋まっていく。 勤行会は、とても一度では終わりそうになかった。 山本伸一…

小説「新・人間革命」広宣譜53 2015年1月23日

山本伸一が蛍の舞を眺めていると、「中国の歌」の作曲を担当した壮年たちが、「曲が出来上がりました」と言って、カセットテープとデッキを持ってやって来た。 「待っていたんだよ」 伸一は、蛍が輝く庭で、そのテープを聴いた。そして、歌詞の書かれた原稿…

小説「新・人間革命」広宣譜52 2015年1月22日

中国の方面幹部が、「以上で懇談会は終了いたします」と、閉会を告げた。 しかし、参加者は、近況などを報告しようと、山本伸一の周囲に集まって来た。 皆が、次々と語りかけた。 「先生、二十年前、大病を患っていましたが、信心してこんなに元気になりまし…

小説「新・人間革命」広宣譜51 2015年1月21日

広宣流布をいかに進めるかは、各地域によって異なってこよう。たとえば、人口過密な大都市と、過疎の山村や離島とでは、人びとの生活や人間関係等にも違いがある。 その実情に即して、仏法理解の進め方、学会活動の在り方を、考えていかねばならない。 日蓮…

小説「新・人間革命」広宣譜50 2015年1月20日

米子文化会館で山本伸一は、午後五時半から行われた地元の代表二百人との懇談会に出席した。 彼が、新しい「中国の歌」を作っていることを告げると、大きな拍手が湧き起こった。 まだ制作途中ではあったが、中国方面の幹部に、その歌詞を読み上げてもらった…

小説「新・人間革命」広宣譜49 2015年1月19日

米子までの車中で、「四国の歌」の歌詞は出来上がった。 山本伸一の一行が、米子文化会館に到着したのは午後四時半であった。 伸一は峯子と共に、県幹部の案内で文化会館の構内を視察していった。 数本の楠の前まで来た時、木にそれぞれ名前をつけてほしいと…