2013-06-14から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 奮迅 352013年6月14日

山本伸一は、最後に、「生涯持続」の信心を呼びかけた。 「信心は一生です。額に汗し、歯を食いしばりながら、広宣流布の一つ一つの峰を乗り越えていくんです。 大きな峰を越えると、さらに大きな峰が待ち受けている。 しかし、信心の炎を燃やし、それらを登…

小説「新・人間革命」 奮迅 34 2013年6月13日

山本伸一は、支部長・婦人部長をはじめ、幹部として学会活動に励んでいる同志の労苦を、誰よりもよく知っていた。 だから、その意味を再確認することで、皆を励まし、元気づけたかった。 「幹部の皆さんは、さまざまな会員の方々とお会いし、指導、激励を重…

小説「新・人間革命」 奮迅 33 2013年6月12日

二月度本部幹部会は、やがて、山本伸一の指導となった。 彼はまず、「感謝の信心」について語っていった。 「第二代会長の戸田先生は、よく、こう言われていました。 『御本尊に常に感謝の念をもっている人は、いよいよ栄える。福運がいよいよまさる』 『感…

小説「新・人間革命」 奮迅 32 2013年6月11日

西峯富美は、本部幹部会で、支部婦人部長としての、この一カ月の活動を元気に語っていった。 「私は、支部員さんとお会いするたびに、『何があっても、御本尊にお題目を唱え抜きましょう。 一つ一つの学会活動に、自分の悩みや苦しみの解決をかけて、戦い、…

小説「新・人間革命」 奮迅 31 2013年6月8日

西峯富美は、一九七八年(昭和五十三年)一月、向原支部の婦人部長の任命を受けるにあたって、”一人ひとりを大切にし、功徳に満ちあふれた支部をつくろう”と誓った。 そして、”皆が幸せになるためならば、なんでもしよう。どんな苦労も厭うまい”と心に決めた…

小説「新・人間革命」 奮迅 30 2013年6月7日

西峯富美は、福井県に二男五女の六番目として生まれた。家は貧しく、中学校を卒業すると働きに出た。 一九六二年(昭和三十七年)、知人の紹介で、東京・目黒区で中華料理店を営む夫の功と結婚。その時、学会員であった功に勧められて入会した。 しかし、夫…

小説「新・人間革命」 奮迅 29 2013年6月6日

二月十八日、希望の春を呼ぶ二月度本部幹部会が、東京・立川文化会館で晴れやかに開催された。 「支部制」が敷かれて一カ月――各地で任命式を兼ねた支部長会が開かれ、さらに支部結成大会が活発に行われてきた。 「支部制」が本格的にスタートして以来、初め…

小説「新・人間革命」 奮迅 28 2013年6月5日

山本伸一の言葉に力がこもった。 「信心をしていくうえで大事なのは、『現当二世』を見すえていくことです。 『現』というのは『現在』『現世』であり、『当』というのは『未来』『来世』を言います。 過去に縛られるのではなく、今現在を大切にし、未来に向…

小説「新・人間革命」 奮迅 27 2013年6月4日

初の「足立会」の集いには、初代足立支部長・婦人部長であった藤川秀吉・多恵夫妻の元気な姿もあった。 席上、あいさつした山本伸一は、参加者に親しみのこもった視線を注ぎながら語った。 「皆さんは、戸田先生の薫陶を受けて育った『学会の宝』の方々です…