2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 激闘37

情熱を込めて、山本伸一は訴えた。 「次の『諸(もろもろ)の悪人は又善知識なり』(御書962ページ)の御文も、非常に大事です。 善知識(ぜんちしき)というのは、仏道修行を支え、助けてくれる存在です。しかし、日蓮大聖人は、諸の悪人、すなわち仏法者を…

小説「新・人間革命」 激闘36

山本伸一は、朗々と、「富木殿御返事」の一節を拝していった。 「『但生涯本(ただしょうがいもと)より思い切(きり)て候(そうろう)今に飜返(ひるがえ)ること無(な)く其(そ)の上又(うえまた)遺恨(いこん)無し諸(もろもろ)の悪人(あくにん)は又善知識(ぜんち…

小説「新・人間革命」 激闘35

十軍に関する山本伸一の講義は、いよいよ、第十の「自高蔑人(じこうべつじん)」となった。 「これは、自ら驕(おご)り高ぶり、人を卑(いや)しむことです。つまり、慢心(まんしん)です。慢心になると、誰の言うことも聞かず、学会の組織にしっかりついて…

小説「新・人間革命」 激闘34

山本伸一の指導は、具体的であった。 研修会メンバーは、わが身にあてはめ、時に大きく頷(うなず)き、時に苦笑しながら、伸一の話に耳を傾けていた。 「怒(いか)りの心は、それ自体が悪いというのではありません。悪事に対して怒りを感じることは必要です。…

小説「新・人間革命」 激闘33

山本伸一の十軍についての説明に、研修会参加者は目を輝かせて聴き入っていた。 「第五の『睡眠』は、睡魔のことです。 たとえば”唱題しよう””御書を学ぼう”とすると、眠気が襲ってくるという方もいると思います。釈尊も、悟りを得るまでのなかで、この睡魔…

小説「新・人間革命」 激闘32

第六天の魔王は、智慧(ちえ)の命を奪うところから、「奪命(だつみょう)」といわれる。また、「他化自在天(たけじざいてん)」ともいって、人を支配し、意のままに操(あやつ)ることを喜びとする生命である。 その結果、人びとの生命は萎縮(いしゅく)…

小説「新・人間革命」 激闘31

5月15日、山本伸一は、九州研修道場にあって、終日、研修会参加者らの激励に時間を費やした。そして、夕刻には、前日に引き続いて、自ら研修会を担当した。 彼は、「今日は、私どもの信心を妨(さまた)げる第六天の魔王について、ともどもに思索してまいりた…

【第2回】 ニューデリーの虹  2014.5.1)

苦も楽も青春勝利の光彩 仏法は「本因妙」。「さあ今から」「これからだ」と前進する希望の哲学 ありのままの自分で題目をあげきり伸び伸びと進め 虹は、天空が贈ってくれる喜びの笑顔であり、希望の笑顔です。 悠久の大国インドの首都ニューデリーで天が見せてく…

第1部 幸福への指針

第1部 幸福への指針 第1章 真の幸福とは? この章を読むに当たって 人は誰しも「幸福」を追い求めて生きています。しかし、「幸福」といっても、その内実は人ごとに千差万別です。様々な「幸福」の中で、誰もが心から満足できる「真実の幸福」は存在するの…

池田SGI会長指導選集 「幸福と平和を創る智慧」

池田SGI会長指導選集 「幸福と平和を創る智慧」 はじめに 池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が、創価学会第3代会長に就任し、恩師・戸田城聖第2代会長の「地球上から悲惨の二字をなくしたい」との悲願を胸に世界に仏法を流布する旅を開始し…