7月8日  「勇気ある信心」を今こそ


大いなる理想に向かって進む「向上の人生」――
その人には、いつも希望がある。充実がある。感動がある。
内面からあふれ出る生命の輝きがあり、何ともいえない魅力がある。
 
人間は、孤独に陥り、自分ばかりが大変なのだと思うと、悲観的になり、心も弱くなってしまうものだ。
しかし、自分より、もっと大変ななかで頑張っている人もいる。
それを知れば、勇気が湧く。
そして、悶々と悩む自分を見下ろしながら、むしろ、試練と戦う友を励ませる自分に成長できる。
苦難の時こそ、勇気ある信心を奮い起こし、生命の苦悩の流転を断ち切り、境涯を開いていくチャンスなのだ。
 
大きな目的のために「行動」すれば、それだけ自分の「夢」が広がる。
大きな「歴史」が輝く。
私たちも広宣流布の「大願」に生きぬく時、自分の「小我」は「大我」となっていく。
法のため、人のために「行動」した分だけ「大きな自分」となる。
それは即「大きな幸福」である。
 
我らの挑む広宣流布の戦いは、この地球上に共に生きる全ての人々を幸福にしていこうという、大いなる夢への挑戦である。
なれば、大空を見上げながら、心広々と朗らかに、粘り強く進むのだ。
 
 
どこまでも続く青い空。緑豊かな山並み。左手には、雄壮な桜島が見える。
1990年(平成2年)10月、池田大作先生が鹿児島・霧島を訪れた際に撮影した一葉である。
人間だけが理想を持てる。大いなる理想に生きてこそ、自己の殻を打ち破り、心を大きく広げることができる。
近代中国の大指導者・孫文は語った。「大きな事業をやりとげるには、なによりも大きな志をいだき、大きな度胸をもち、大きな決心をしなければ
ならない」(林要三訳、『孫文選集』2、伊地智善継・山口一郎監修、社会思想社
広宣流布という壮大なロマンを胸に、それぞれの目標に向かって、朗らかに前進しよう。