2008-04-13から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 人間外交35  4月11日

日中平和友好条約は、難局を迎えていた。 山本伸一は、その締結の道を開くために、反覇権条項を強力に主張する中国の考えを、改めて確認しておきたかった。 相手の考えを正しく知り、理解してこそ、さらに深い話し合いが可能となるからだ。 トウ小平副総理は…

小説「新・人間革命」 人間外交34  4月10日

戦争の脅威を増幅させるものは、指導者相互の拭いきれない不信感といえよう。 その不信の根源は、仏法で説く「元品の無明」にある。元品とは根本、無明とは迷いである。 本来、一切衆生は仏性を宿し、妙法蓮華経の当体であると、仏法では教えている。 しかし…

小説「新・人間革命」 人間外交33 4月9日

現実は常に厳しい。平和を望みつつも、歴史的な経緯のなかで、利害や憎悪の感情などが複雑に絡み合い、もつれた糸のように、一筋縄ではいかない状況をつくり出しているケースが多い。 しかし、だからこそ、過去に縛られて、憎悪と反目の迷路を堂々巡りするの…

小説「新・人間革命」 人間外交32  4月8日

高齢の毛沢東主席、闘病中の周恩来総理に代わって、トウ小平副総理は、事実上、大中国の一切を支えていたのだ。 トウ副総理の双肩には、この先、さらに責任が重くのしかかってくるにちがいない。 山本伸一にはトウ副総理の心労が、痛いほど感じられてならな…

小説「新・人間革命」 人間外交31  4月7日

「ようこそ! ようこそ、おいでくださいました。お会いできて本当に嬉しい」 トウ小平副総理の弾んだ声が響いた。 四月十六日、山本伸一は人民大会堂でトウ副総理と会談した。四カ月ぶりの再会である。 会見会場の前でトウ副総理は、満面の笑みで、伸一を抱…

小説「新・人間革命」  4月5日 人間外交30

山本伸一は、学生たちの顔を見ると、親しみを込めて語りかけた。 「また、お会いできて嬉しい。懐かしい人ばかりです」 そして、皆と握手を交わしていった。 すると、学生の一人が日本語で言った。 「先生は、近ごろいかがですか」 「おお、すばらしい! ま…

小説「新・人間革命」 人間外交29 4月4日

山本伸一たちは、故宮博物院から北京大学に向かった。着いたのは午後五時であった。 キャンパスには、春の到来を告げるレンギョウや、ライラック(リラ)をはじめ、黄、白、ピンクなど、色とりどりの花が咲き薫っていた。 前回、十二月に訪問した時には、木…

08年4月12日付 聖教新聞  第三代の誉れ 勝利と栄光の大山脈  私は勝った!正義の旗を天高く  池田大作

08年4月12日付 聖教新聞 第三代の誉れ 勝利と栄光の大山脈 私は勝った!正義の旗を天高く 池田大作 邪悪な戦争が 多大の犠牲と 被害をもたらしたのは 数え切れないことである。 これは厳然と 歴史が証明している。 昭和二十年の八月十五日 この終戦の日…

2008年4月11日付 聖教新聞 第2総東京最高幹部協議会でのスピーチ 下

2008年4月11日付 聖教新聞 第2総東京最高幹部協議会でのスピーチ 下 永遠に『弟子の道』『不二の道』を征け トルストイ 信仰のみが人間を結合させる 師弟ありて団結は固まる 大聖人滅後の日興上人の叫び 師敵対の邪義を許すな 一、「異体同心」の前…

きょうの聖教新聞  2008・4・13

★名字の言 ▼吉田松陰は、教えを請う者に、最初に必ず聞いた。「何のために学問をするのか」。その答えの多くが、書物をうまく読めるようになりたい、だった ▼松陰は諭した。「学者になってはいかん。人は実行が第一じゃ。書物などは心がけしだいで、実務に服…