2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【第18回】   アンデス越えたり  (2015.9.1)

山は、頼もしい心の友達です。 どんな時でも、どっしりとそびえ立つ山を仰げば、わが心も悠然と定まります。 私たちの地球には、壮大なスケールの山脈がたくさんあります。 私も世界を駆け巡る中、王者の風格の山々を目の当たりにしてきました。とりわけ、南…

【第17回】  ウィーンの街角 (2015.8.1)

魂を揺さぶらずにはおかない美しいメロディー、命が躍動する力強いリズム、皆の心を一つに結ぶ妙なるハーモニー……。音楽は、人類のかけがえのない宝です。 皆さんは、どんな音楽が好きですか? 私は若い頃から、ベートーベンの交響曲が大好きでした。「運命…

【第16回】  バンコクの河畔(かはん)で (2015.7.1)

伸びゆく若人の笑顔ほど、まばゆいものはありません。 未来を見つめる若人の瞳ほど、涼やかなものはありません。 日蓮大聖人は、「人の魂は顔に現れ、その顔に現れている魂は、眼(まなこ)の中に収まっているものである」(御書1402㌻趣意、「妙法尼御前御…

【第15回】 光満つるキューバ・ハバナ 2015.6.1

夢は、希望を咲かす種です。 夢は、前進へのエンジンです。 夢は、心と心をつなぐ虹です。 「池田先生の夢は何ですか」 関西での楽しい語らいの折、女子未来部の友から、こう聞かれたことがあります。 私は答えました。 「私の夢は、戸田先生の夢を実現する…

【第14回】イタリアの「花の都(フィレンツェ)」 (2015.5.1)

「人類の宝」と光る皆さんと、今回は、地球に輝く文化の「花の都」へ、心の旅に出掛けよう! その街は、時の流れに色あせることがありません。いな、時とともに、いよいよ光彩を増していくように思えます。 それは、イタリアのフィレンツェです。アルノ川の…

【第13回】 中国・桂林の山河  2015-4-1

新入生の皆さん、入学おめでとう! 進級した皆さんも、「いよいよ」の心で新出発だね! 皆さんは、一年ごとに、友情のスクラムを快活に聡明に広げゆく青春であり、人生であってください。その一つの秘訣(ひけつ)があります。 それは、「古い友人を大切に…

【第12回】 デンバーの湖 2015-3-1

この春、卒業を迎える皆さん! 晴れの門出、誠におめでとう! 皆、本当によく頑張りました。 私は、一人一人の健闘を讃えて、皆さんのご家族や、未来部の担当者の方々と一緒に、大拍手を送り、祝福の万歳を叫んでおります。 卒業は、ここまで自分を育んでく…

【第11回】 ドミニカの庭園   (2015.2.1)

一番苦しんだ人が一番幸福に はじめに、自由自在に地球を一周する思いで、思い浮かぶ国の名前をあげてみよう。みんな、幾つくらいあげられるかな。 実に、たくさんの国があるね。 私が世界への旅を開始して、今年で55周年。今、私たちSGI(創価学会イン…

【第10回】 ネパールの頂      (2015.1.1)

君よ、粘り強く最高峰の青春を 新しい一年の始まりに当たり、皆さんに、一つ質問をします。 「王」という文字は、「三」という字を書いて、「一」の字を縦に書き表すね。これは何を意味していると思いますか? 日蓮大聖人の御書には、「三」は天と地と人を表…

【第9回】 ドイツの大河  (2014.11.2)

トルストイの言葉は、トルストイ著『戦争と平和』藤沼貴訳(岩波文庫)、『トルストイ全集18 日記・書簡』中村融訳(河出書房新社刊)。セレブロフは、、アレクサンドル・セレブロフ/池田大作著『宇宙と地球と人間』(潮出版社刊)。サーツは、『私か見つけ…

【第8回】 シンガポールのビル群 (2014.11.1)

青春とは、天空高く、勇敢に、大胆に伸びていく生命のことです。自分らしく、焦らず、上へ上へと! シンガポールの街並みには、躍動する青年の息吹があります。 行事の合間に見つめた、超高層のビル群は、南国の青空に映えて林立していました。 多様な文化を…

【第7回】カナダの滝  (2014.10.1)

大地を揺るがす轟然(ごうぜん)たる水音が、体の芯まで響いてきます。 “世界三大瀑布(滝)” の一つ、カナダ・トロント近郊のナイアガラの滝の迫力は圧倒的です。悠然と流れる紺碧(こんぺき)の水が一気に落下し、豪快に砕けると、真っ白い飛沫(ひまつ)…

【第6回】 不屈の都 モスクワ  (2014.9.1)

君よ、貴女《あなた》よ、負けじ魂の名優たれ! 春の来ない冬はない。苦しくとも粘り強く、自分を鍛え上げよ モスクワ大学のキャンパスがある「雀《すずめ》が丘」の展望台からは、壮大なスケールの首都の街並みが一望できます。 ロシアの大文豪トルストイの…

【第5回】 ハワイの浜辺   (2014.8.1)

一人を大切に! ここから平和が生まれる 生きて生き抜け! 若い皆さんが輝けば世界は変えられる 夏は、若き皆さんの生命が白馬のように躍動する季節です。 白馬といえば、ハワイで不思議な白馬に出あいました。 1985年の7月、諸行事の合間に、ホノルル市内…

【第4回】 イギリスの城     (2014-7-1)

私の師匠である戸田城聖先生は「城」がお好きでした。ご自身の名前にも、城の字が入っています。 先生が私にくださった雅号(詩歌等で使う別名)も「大城(だいじょう)」です。 第2次世界大戦後、焼け野原に一人立った戸田先生は、民衆の幸福と正義の城を…

【第3回】 ブラジルの花  (2014.6.1)

朗らかな人に勝利は輝く 大変であればあるほど大きく変わるチャンス。喜び勇んで立ち向かえ 「真実の友人がいれば、そこがふるさとである」 これは、私の大切な友で、ブラジルを代表する音楽家のビエイラさんと分かち合う信条です。 ですから私には、「真実…

【第2回】 ニューデリーの虹   (2014.5.1)

苦も楽も青春勝利の光彩 仏法は「本因妙」。「さあ今から」「これからだ」と前進する希望の哲学 ありのままの自分で題目をあげきり伸び伸びと進め 虹は、天空が贈ってくれる喜びの笑顔であり、希望の笑顔です。 悠久の大国インドの首都ニューデリーで天が見せてく…

【第1回】 ロサンゼルスの道    (2014.4.1)

「まず、やってみよう」と挑戦する勇気の青春たれ 失敗を恐れるな!「いつか必ず」という不屈の意志を! それは、どこまでも続く、夢と希望の道です。 はるか太平洋の彼方から、快活に押し寄せる白波。宇宙の果てまで突き抜けるような青空──。 人々が憩うビ…

小説「新・人間革命」 力走61 2016年年6月4日

山本伸一たちが幡多会館に到着したのは、午後六時過ぎであり、辺りは、すっかり暗くなっていた。 出迎えてくれた管理者をねぎらい、伸一の到着を待っていた幡多地域のメンバーと、時間の許す限り懇談した。時を最大に生かしてこそ、命は輝く。 彼は、四、五…

小説「新・人間革命」 力走60 2016年年6月3日

島寺義憲が中浜万次郎像の顔を指さしながら、山本伸一に説明した。 「先生。この像は、ホイットフィールド船長が住んでいたアメリカのフェアヘイブンの方角を向いているということです」 伸一は、「そうか」と頷き、言葉をついだ。 「万次郎は、普仏戦争が起…

小説「新・人間革命」 力走59 2016年年6月2日

時代の激流は、万次郎を歴史の表舞台に押し上げていった。 時代が彼の力を必要としていたのだ。 土佐で万次郎は士分を与えられ、藩校「教授館」で教えることになった。 岩崎弥太郎や後藤象二郎も、彼に影響を受けている。 さらに、江戸に呼ばれ、軍艦教授所…

小説「新・人間革命」 力走58 2016年年6月1日

万次郎は、皆から「ジョン・マン」と呼ばれた。 それは、捕鯨船「ジョン・ハウランド号」の船名にちなんだ愛称であった。 彼はよく働き、捕鯨船の乗組員たちから愛されていた。なかでも、船長ホイットフィールドは、向学心旺盛で聡明な彼を、息子のようにい…

小説「新・人間革命」 力走57 2016年年5月31日

レストランで同志を励ました山本伸一は、車で足摺岬灯台をめざした。 一キロほど走り、駐車場で車を降りると、灯台へ続く入り口広場に立つ、和服姿の銅像が見えた。 台座を含め、像の高さは、六、七メートルであろうか。 島寺義憲が、すぐに説明を始めた。 …

小説「新・人間革命」 力走56 2016年5月30日

山本伸一の激励は、高知研修道場を出発する間際まで続いた。 ロビーでも、愛媛県の南予から来た婦人に声をかけ、南予訪問を約束し、悪僧の仕打ちに泣かされてきた同志へ、励ましの言葉を託した。 研修道場の玄関を出た伸一は、雄大な景色を生命に刻みつける…

大白蓮華 2016年(平成28年)6月号(No.800)

創価学会名誉会長 池田大作 婦人部65周年に幸の凱旋曲を 戸田城聖先生が第二代会長に就任された当時、よくご一緒に拝読した御書が「諌暁ハ幡抄(かんぎょうはちまんしょう)」である。 その中で、日蓮大聖人は、ご自身の「立宗宣言」以来の法蔵について、こ…

【第96回】 新たな金字塔を君たちが (2016.5.18)

みずみずしい学びの心で 新社会人の友が、生き生きと使命の場で活躍(かつやく)する姿(すがた)は、まことに清々(すがすが)しい。 失敗することもあるだろう。だが、失敗から学ぶことは多い。若いのだから、臆(おく)さず怯(ひる)まず、何があっても…

【第95回】 成長と向上の青春たれ(2016.5.4)

試練の苦闘に栄光の来来が 熊本・大分の地震に際し、被災(ひさい)された方夕にあらためてお見舞いを申し上げるとともに、支援(しえん)に尽力(じんりょく)してくれている九州をはじめ青年部の尊き献身(けんしん)に、心から感謝申し上げたい。 思えば…

【第93回】 希望の春を勝ち開け (2016.4.6)

失敗を恐れず、まず一歩を 入学や進級、就職など、晴れ晴れと新出発した皆さん、おめでとう! 大切な「フレッシュマン」の皆さんだ。 文字通り、フレッシュな希望の新風を巻き起こしてもらいたい。 「千里の道も一歩から」である。まず一歩を、臆(おく)さ…

【第92回】 富士の如く威風堂々と! (2016.3.16)

生命の福光で社会を照らせ あの未曽有(みぞう)の大震災から5年。愛する東北の若人が、日本一の対話の拡大を成し遂げ、歴史的な青年音楽祭を飾ってくれた。 けなげな父母たちも、社会のリーダー方も、全世界の同志も、涙を浮かべて賞讃(しょうさん)の大…

【第91回】  感謝の心が希望前進の力 (2016.3.2)

笑顔で親孝行を! 感謝の人には笑顔がある。喜びがある。成長がある。そして、福運が集まる。 とりわけ、一番、身近で大切な父母と家族に感謝する心から、幸福も平和も生まれる。 親孝行していこう!この一念で、明るく賢(かしこ)く温かな振る舞いを心がけ…