2010-04-19から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」  4月19日 勇気15

最も厳しい状況にある人が、決然と立ち上がり、勇躍、勝利の劇を演じるならば、万人に勇気と希望と確信を与える。苦境のなかで戦っているということは、その重大な使命を担っているということなのだ。 二部学生は、勉強時間も、まとまって取ることは、なかな…

小説「新・人間革命」  4月17日 勇気14

田島尚男は、二部学生大会に出席して、市役所の職員になろうと決めた。学会で身につけた奉仕の精神をもって、市民を守り、社会に貢献することで、仏法者の生き方を示していきたいと思ったのである。 彼は、市役所の採用試験を受けて合格し、翌年、職員となっ…

小説「新・人間革命」  4月16日 勇気13

二部学内の先輩の指導は具体的であった。 「もし、学生部員で、しばらく学校に来ていない人がいたら、すぐに、その理由を考えてみることだ。 仕事が忙しい場合もあれば、体調を崩していることもある。あるいは、精神的に行き詰まっているのかもしれない。そ…

小説「新・人間革命」  4月15日 勇気12

二部学内の先輩の激励は、剛速球のような指導であった。真剣であった。厳しさのなかに、誠実さ、思いやりがにじんでいた。 田島尚男は、その指導を、すべて真正面から受け止めた。 学会活動に取り組むようになると、二部学生の多くが、どれほど苦労している…

小説「新・人間革命」  4月14日 勇気11

“二部学生は、学生部の、さらに、学会の師弟の本流なのだ。すべての苦闘は、自ら願い求めた人生修行の場なのだ!” 藤森敦は、こう思うと、歓喜が胸に込み上げてくるのを覚えた。全身に力があふれた。仕事、学業、活動に、ますます情熱を燃やした。 後年、彼…

小説「新・人間革命」  4月13日 勇気10

二部学生に対する社会の評価は、決して昼間部の学生と同等とは言えなかった。昼間部の受験に失敗し、二部に入る学生も増えつつあったことから、学力を疑問視する声もあった。 就職についても、事実上、二部学生を採用枠から外している企業も少なくなかった。…

きょうの聖教新聞  2010・4・19

★ 名字の言 ▼ 囲碁界初の3冠王、史上最速・最高勝率で700勝達成など、最強棋士との呼び声も高い張う氏。幼少時から現在までの20数年間、練習碁でも手を抜かなかったという ▼ 負けず嫌いを自負する氏が、一般の人のレベルを3つに分けている。第1はそ…

きょうの聖教新聞  2010・4・18

★ 名字の言 ▼ 実社会の荒波の中で、純粋さを守ることに悩む青年に出会った。会社組織の論理に打ちのめされ、自分の存在の小ささを痛感。自らが汚れていくように思えてならないという ▼ 人に会うのがつらくなってきた、とも。潔癖であるために他者との交わり…

きょうの聖教新聞  2010・4・17

★ 名字の言 ▼ 「今の若者たちは『一銭5厘』という言葉の意味するものを知らない」と、劇団四季を主宰する浅利慶太氏は嘆く。戦時下、動員のために、軍隊への出頭を命じた「召集令状(赤紙)」。その郵便料金が一銭5厘だった ▼ 兵士は、心ない上官から「お前…

きょうの聖教新聞  2010・4・16

★ 名字の言 ▼ ある学校の入学式で来賓が語っていた。学生時代は宝探しのようなもの。いろいろな宝物がある。自分の中に眠る可能性という宝。生涯、切磋琢磨し合う友人という宝・・・。これらを一つでも多く見つけることが、人生勝利の土台となる、と ▼ 池田…

きょうの聖教新聞  2010・4・15

★ 名字の言 ▼ 日本人の半数が、がんに罹ると言われる時代―。今、患者の闘病体験を映像と音声で伝えるデータベース化が注目されている ▼ 「健康と病の語りデータベース事務局」の佐藤りか氏によれば、「患者側に治療に関する決定権がシフトし始める中で、患者…

きょうの聖教新聞  2010・4・14

★ 名字の言 ▼ 若き日、カントは知識欲に燃えていた。学ぶほどに喜びを覚え、真理の探究に邁進する自分を誇らかに感じていた ▼ その自信を粉々に砕いたのは、ルソーの教育小説『エミール』であったという。「(私は)何も知らない俗衆を軽蔑していた時代があっ…

きょうの聖教新聞  2010・4・13

★ 名字の言 ▼ ほとんどの車で装備されるようになったエアバッグ。実は、宇宙でも活用されているのをご存知だろうか ▼ 先駆けは1997年、NASA(アメリカ宇宙航空局)の火星探査機マーズ・パスファインダー。当時、財政が逼迫し、火星探査の予算は約3…