2011-02-27から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 人間教育10 2月26日

各部大ブロック幹部の勤行会は、山本伸一をはじめ、最高幹部が出席して、全国で開催されていった。 伸一は、二月一日には、武蔵野、立川、西多摩、村山などの代表が参加して、広宣会館で行われた、第二東京本部の婦人部大ブロック担当員勤行会に出席した。 …

小説「新・人間革命」 人間教育9 2月25日

〝心を強くし、困難にも前向きに挑戦していく自分をつくる――つまり、人間革命こそ、人びとが、社会が、世界が求める、日蓮仏法、創価学会への期待ではないか! もちろん、経済苦や病苦などを解決していくためにも、人びとは仏法を求めていくであろう。 とと…

小説「新・人間革命」 人間教育8 2月24日

山本伸一は、大ブロック座談会を担当した最高幹部が学会本部に帰ってくると、必ず尋ねることがあった。それは、青年は何人集っていたのか、特に女子部員は元気であったのかということであった。 そして、その大ブロックの女子部員が、はつらつと、研究発表や…

小説「新・人間革命」 人間教育7 2月23日

女子部は、美しき創価の花である。 大ブロックなどの座談会に、彼女たちがいるだけで、その笑顔を見るだけで、皆の心は和み、さわやかな春風に包まれる。 女子部に限らず、男子部、学生部等にも、独自の活動がある。そこに力を注ぐことは当然だが、各部のメ…

小説「新・人間革命」 人間教育6 2月22日

一月三十一日、山本伸一は、創価文化会館の広宣会館で行われた、 新宿、港、千代田、世田谷、目黒、中野、渋谷、杉並の各区からなる、第一東京本部の女子部大ブロック長(現在の地区リーダー)勤行会に出席した。 彼は、まず「立正安国論」の「如かず彼の万…

小説「新・人間革命」 人間教育5 2月21日

山本伸一は、最後に「愚痴」について語っていった。 「大ブロック担当員は、学会活動の要となる方々です。ご苦労も多いことでしょう。しかし、せっかく頑張っても、愚痴ばかり言っていると、その福運を消してしまうし、功徳もありません。 卑近な例で言えば…

小説「新・人間革命」 人間教育4 2月19日

山本伸一は、集った大ブロック担当員の生命の奥深く、仏法への大確信を打ち込んでおきたかった。広宣流布を推進する幹部としての第一の要件は、信心への、御本尊への、絶対の確信であるからだ。 さらに、彼の話は、一転して、家庭での振る舞いに移った。 「…

小説「新・人間革命」 人間教育3 2月18日

婦人は、夫に、「信心してみようと思うの」と話した。すると、夫は言った。 「俺は、三年前、学会の話を聞いた時に、本当は、信心をしたかったんだ。しかし、おまえが、あんなに反対したから……」 彼女は、すぐに、仏法の話をしてくれた和歌山市の学会員に、…

小説「新・人間革命」 人間教育2 2月17日

一九七七年(昭和五十二年)一月上旬、学会本部などの各会場名が正式に決まり、発表された。 本部三階広間の師弟会館をはじめ、創価文化会館の五階大広間は広宣会館、三、四階のホールは金舞会館、地下の集会室は地涌会館、聖教新聞社六階の大広間は言論会館…

小説「新・人間革命」 人間教育1 2月16日

創価学会は、どこにあるのか――。 遠く彼方にあるのではない。自分が暮らし、日々戦い、励ましの歩みを運ぶ、わが地域、わが地区(以前の大ブロック)、わがブロックにこそ、絢爛たる創価の大城があるのだ。 ゆえに、そこに、「わが組織を見よ。これが創価学…

小説「新・人間革命」 厳護 56 2月15日

最後に山本伸一は、法華経神力品の「日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く 斯の人は世間に行じて 能く衆生の闇を滅し」(法華経五七五ページ)の、「世間に行じて」について述べていった。 「世間とは、社会であり、社会の泥沼のなかで戦うのでなければ、…

小説「新・人間革命」 厳護 55 2月12日

山本伸一は、次いで、寺院の起源から、その意義について論じていった。 ――釈尊の化導方式は、「遊行」であり、全インドを歩きに歩き、民衆のなかで仏法を説いた。 ところが、インドには雨期がある。一年のうち、三カ月間は遊行できない。その間、弟子たちは…

小説「新・人間革命」 厳護 54 2月11日

山本伸一は、さらに「出家」の真意について掘り下げていった。 もともと「出家」とは、「家を出る」と書き、名聞名利の家を出て、煩悩の汚泥を離れる、との意味である。剃髪は、仏道を究めるまで、二度と家に帰るまいとの決意のしるしであった。 大乗経典の…