2015-02-19から1日間の記事一覧

大白蓮華 2015年(平成27年)2月号(No.783)

巻頭言 「我此土安穏」の地域づくりを! 創価学会名誉会長 池田大作 わが家には、朝な夕な清々(すがすが)しい勤行の響(ひび)きがある。それが、どれほど躍動する幸福のリズムであるか。 御書には、「家に讃教(さんきょう)の勤(つと)めあれば七難必ず…

【第47回】同志の絆こそ勝利の源泉 (2014-2-12)

心ざしあらん諸人は一処にあつまりて御聴聞あるべし(寺泊御書、951㌻) 通解 志のある人々は、同じ場所に集まって、この文(=本抄)を聴聞しなさい。 同志への指針 文永8年(1271年)、大難の渦中、越後の寺泊(現・新潟県長岡市)で認《したた》められた…

【第46回】社会で勝利の実証を  (2015.2.4)

強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ(四条金吾殿御返事、1118㌻) 通解 強盛な大信力を出して、法華宗の四条金吾、四条金吾と、鎌倉中の上下万人をはじめとして日本国の全ての…

【第45回】  まず強き祈りから始めよ  (2015.1.23)

祈祷(きとう)に於いては顕祈顕応(けんきけんのう)・顕祈冥応(けんきみょうおう)・冥祈冥応(みょうきみょうおう)・冥祈顕応(みょうきけんのう)の祈?有りと雖(いえど)も、只(ただ)肝要(かんよう)は此の経の信心を致(いた)し給い候はば、現当の所願満足(…

小説「新・人間革命」大道 4 2015年2月14日

翌七月二十五日午後、四国に草創の支部が結成されて二十二周年を迎えることから、その記念幹部会が四国研修道場で開催された。 この集いでも、四国の歌「我等の天地」を大合唱し、喜びの波動は広がっていった。 席上、山本伸一は、「阿仏房御書」(御書一三…

小説「新・人間革命」大道3 2015年 2月13日

庵治の浜辺は黄昏を迎えていた。 歓喜と誓いの合唱が終わると、山本伸一は笑みをたたえながら、マイクに向かった。 「愛郷心みなぎる、意気盛んな皆さんの熱唱に、四国広布の新たな夜明けの歌を聴きました! 希望の光を見ました!」 この研修で彼は、広宣流…

小説「新・人間革命」大道 2 2015年2月12日

山本伸一たちの乗った高速船「キングロマンス」号は、午後二時過ぎに、四国研修道場前の桟橋に接岸された。 夏の太陽が、ギラギラと照りつけ、気温は三四度を超えていた。 「先生! ようこそ!」 酷暑のなか、香川の同志が、汗にまみれながらも、満面の笑み…

小説「新・人間革命」大道 1 2015年2月11日

われらは詠い、われらは歌う! 広宣流布の天空には、壮大なロマンの、詩と歌の虹が輝く。 私は、なぜ詠うのか──。 悲哀に沈む友の心に、希望の火をともし、 勇気の炎を燃え上がらせるために! あの胸に、この胸に、 人間讃歌の音律を響かせ、 共に正義の大道…

広宣譜 67

山本伸一が岡山で作詞した新高等部歌に曲がつけられ、「正義の走者」として「聖教新聞」紙上に発表されたのは、8月1日のことであった。そして、8月の3日午後、第11回高等部総会が行われた東京・立川文化会館に、21世紀へと旅立つ鳳雛(ほうすう)たちの誓い…

小説「新・人間革命」 広宣譜66 2015年 2月7日

山本伸一は、浴衣に着替え、新高等部歌の歌詞を書いた紙を持って、岡山文化会館の屋上へ向かった。 岡山未来会の第一期生と、会うことになっていたのである。 屋上に出た伸一は、高等部長の奥田義雄と、女子高等部長の大崎美代子に言った。 「できたよ! 新…

小説「新・人間革命」広宣譜65 2015年 2月6日

二、君も負けるな いつの日か 共々誓いし この道を 嵐も吹雪も いざや征け これぞメロスの 誉れなり ああ万感の 時待たんと 友との広宣流布の誓い──それは、自分自身に誓うことでもあり、わが使命に一人立つことから始まる。 仮に、友が道半ばに倒れたり、誓…

小説「新・人間革命」 広宣譜64 2015年 2月5日

メロスは負けなかった。肉体の疲労の回復とともに、信頼に報いようとの心が蘇る。 彼は走る。友のため、信実と愛のために。口から血を吐きながらも走る。 残光が消え、親友・セリヌンティウスが命を奪われようとした刹那、メロスは刑場に走り込む。 縄を解か…

小説「新・人間革命」 広宣譜63 2015年 2月4日

山本伸一は、岡山文化会館で高等部歌の作詞に取りかかった。 「高等部員は、全員が創価の大切な後継者である! 私の最高の宝ともいうべき愛弟子である! 二十一世紀の広宣流布のバトンを託す正義の走者である!」 伸一の高等部員への万感の思いは、瞬く間に…

小説「新・人間革命」 広宣譜62 2015年 2月3日

四国長の久米川誠太郎が、四国の歌「我等の天地」を録音したカセットテープを差し出すと、山本伸一は笑顔で言った。 「今、ここで聴かせてもらいます」 久米川は、用意していたカセットデッキにテープを入れた。 明るく、力強く、伸びやかなメロディーにのっ…

小説「新・人間革命」広宣譜61 2015年 2月2日

山本伸一は、本部幹部会が行われた七月二十二日も、訪問指導に出かけていった。彼の調は優れなかった が、自分を待っている人たちがいると思うと、ゆっくりと休むことなどできなかった。 この日は、県北西部の境港市まで足を運び、個人会館を訪問。夕刻には…